仕事・バイトの体験記

キャバクラのボーイは意外と大変です!仕事内容と1日のスケジュール

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「キャバクラのボーイってどんな仕事内容なの?」

一般的な働き方をしている人からすると、夜のお店に勤めるボーイ(黒服)の業務内容って意外と気になりますよね。

夜の仕事は給料が高いし、それでいて仕事内容も簡単そうだなと感じるかもしれません。

 

イメージ的に表すと、「キャバ嬢(ホステス)の女の子と仲良くなって、付き合ったりしてるんじゃないの~」「裏ではタバコ吸いながらゆっくりしてるんでしょ?」このように感じる方も多いかと思います。

しかし、実際のボーイのお仕事と言うのは、皆さんが想像しているよりも遥かに大変です。

特に、正社員になってしまうと、アルバイトとは桁違いの激務になります。

 

私も一時期、大学を休学した際に某キャバクラ店で働いた経験がありますが、「社畜」「激務」「ブラック企業」という単語が脳裏からひと時も離れませんでした。

そんなキャバクラボーイの業務内容ですが、勤めて間もない新人の1日をスケジュールにしてみました。

これから働いてみたいと興味を持っている人は、頭の片隅にでも実例として覚えておきましょう。

 

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キャバクラにはお店ごとにルールが設けられている

 

まず、最初に知っておいて欲しい事が、ほとんどのキャバクラでは恋愛がご法度(NG)だという事です。

ルールを設定しているお店がほとんどなので、働く時はきちんと確認しておきましょう。

 

私の所属していた店舗では、キャスト(キャバ嬢)とボーイが付き合っている事が判明すると、罰金が課せられていました。

前例の方の話を聞いた限りでは、罰金100万円+坊主にさせられたという話もちらほら。

キャスト=お店の商品なので、うかつに手を付けてしまうと後に大変な目に合います。

 

例えば、キャバ嬢とボーイが付き合いだした結果、ボーイの方がキャバ嬢に「キャバクラの仕事を辞めて欲しい・・・」とお願いした場合、ほとんどのキャバ嬢は彼氏の言う事を聞いてしまうと思います。

すると、お店的には女の子が1人いなくなる=売上が減少するという事態になってしまいます。

 

また、お客さんに付き合っている事がバレてしまうと、太客(お金を沢山使ってくれるお客さん)だった人がそのお店に来なくなってしまうケースも考えられます。

お店からすると大損失。迷惑極まりない行為だと認識されるでしょう。

 

なので、お店側はその責任を彼氏(ボーイ)に取らせるという事ですね。

こればっかりはどうしようもない事なので、出会いを求めてボーイのお仕事をしたいのならやめた方が良いですよ(;^ω^)

 

キャバクラのボーイのお仕事ってどんな内容?

 

キャバクラや飲み屋など、夜のお店に勤めるボーイのお仕事は、基本的に接客がメインになります。

アルコールやソフトドリンクなどをお客さんに運んだり、チャーム(お菓子など)がなくなった時に交換してあげたり、他にもフードを作って持って行ったりなどですね。

また、お客さんの席案内はもちろんですが、女の子(ホステス)からのコールにも対応する必要があります。

 

  • 灰皿の交換
  • カラオケのセッティング
  • おしぼりの提供
  • 割れ物や嘔吐物の掃除
  • 伝票の受け渡しと会計
  • その他、キャスト(女の子)からの要望

 

上記のような事が接客業務の中に含まれます。

営業時間内はこういった仕事をメインにこなす感じですね。

 

一見、簡単そうで大変じゃなさそうに思えますが、実際に働いてみると結構せかせかと動き回る事になります。

私は酷い時で、1日3万歩を歩いたことがあります。

毎日足が痛かったので、スマホをポケットに入れて万歩計のアプリを起動させていたんです。

 

するとどうでしょう。帰宅する時に万歩計を見て絶句ですよ。

「え!?3万歩!?馬鹿じゃん」って思っていました(‘ω’)

他にも、キャバクラの業務には以下のような仕事があります。

 

  • キャストへの連絡(出勤の確認)
  • キャストのタイムカード管理
  • キャストの送迎
  • 食材や部品の買い出し
  • 定期的な食器・グラス・空調のメンテナンス
  • テーブル・ソファーの拭き掃除
  • フロア掃除・トイレ掃除
  • 納品の受け取り・設置
  • 売上の確認・記載
  • イベントの飾り付け(サビ残)

 

やる事は意外と多いので、他にも細かい業務は沢山あります。

しかし、一番大変なのは、接客以外のポジションが与えられた時です。

 

役割ごとに担当ポジションが与えられる

 

小規模なお店だと、ボーイが1人で全ての業務をこなす店舗もありますが、中規模~大規模なお店になると、複数の社員が役割毎に自分のポジションを持つことになります。

そのポジションの担当というのが、意外にもハードル高めな作業になるという事です。

 

タスクをいくつも抱えるため、頭の回転が速くないと務まりませんし、一瞬の判断の遅れが致命的なミスに繋がりがち。

担当ポジションは以下を参考にしましょう。

 

フロント業務のお仕事

 

フロント業務と移動業務は「付け回し」と呼ばれ、基本的には1人で行なうお店が多いですが、中規模以上になると複数名で担当する事になります。

では、このフロント業務がどのようなものかと言いますと、一言で言うならば「女の子をどの席に配置するかを考えるポジション」になります。

 

ホワイトボードに女の子の名前が書かれた磁石とテーブル番号、お客さんの指名状況などが並べられ、タイマーが鳴ると女の子を違う席に付け回す業務です。

文面だけでは伝わりづらいので、以下の画像を参考にしましょう。

 

 

①~⑧がテーブル番号で、丸の中の~分が残りの時間になります。

この時間が0分になると、「女の子の席替えをする時間ですよ~」もしくは「お客さんを帰す時間ですよ~」というお知らせです。

 

大体1セット50~60分が相場であり、その時間内に2~3回の席替えが行われます。

そのチェンジした回数も、ホワイトボードにはメモしなくてはなりません。

ちなみに、フリーとは指名がない状態を意味し、ヘルプというのは指名された女の子の代わりという意味です。

 

上記の画像で言うと、4番テーブルが0分なので、どこかのテーブルと女の子をチェンジする必要があります。

③と⑦が残り5分と2分なので、一気に付け回していきます。

ここで、フロント担当の人はインカムを使い、移動担当に指示を出します。

 

⑦の場合、Y子は指名が入っているので、基本的には動かしてはいけません。

しかし、指名が他のテーブルと被っている場合は、均等に時間を配分させることが必要です。

 

画像の例で言うと、⑦と④でY子の指名が被っているため、1セット50分とした場合、それぞれ⑦と④に25分ずつ付けなくてはなりません。

※お店によっては、「指名抜き」というテクニックを使う場所もありますが、お客さんにとっては迷惑なシステムなので、ここでは割愛します。

 

ここで、フロント業務の人が出す最善の指示例としては、「7番Y子を4番へ。4番F子を3番へ。3番B子を7番へ。」という指示になります。

 

 

先程1セット50分の場合、25分ずつ均等に指名の子を付けないといけないと言いましたが、残り時間0分が「お客さんの帰る時間」を意味している場合、話は別になります。

お客さんが帰る時間の場合は、すかさず指名の子をテーブルに戻します。

これはお客さんを玄関まで見送る時に、お客さんの満足度を高める、もしくは「また、会いたい」と思わせることが目的です。

 

逆に、ヘルプの子が見送りをすると、お客さんは「指名料を支払ったのに、損した気分だ!」となってしまいます。

なので、色んな要素を考慮しなくてはならないので、フロント業務の付け回しは大規模店になるほど、大変な作業になります。

また、この付け回しを担当するボーイの力量によって、お店の1日の売上は大きく左右されるので、フロントは責任重大なポジションという事ですね。

 

移動業務のお仕事

 

移動担当者の仕事は「フロントから飛んでくる指示を基に、女の子を実際に動かすこと」になります。

先程のフロント業務も大変でしたが、こちらの移動業務も骨折りの作業です。

女の子に席から外れるように指示を仰ぎますが、女の子によっては中々席から抜けてくれない子もいるため、何度も合図を送る事が必要になります。

 

また、席から女の子を抜いたのはいいが、どの席に付けて良いのか分からなくなる事も結構あるので、その度にフロントのホワイトボードを確認しに行くことが求められます。

女の子は自分がこれから着くテーブルの番号を知らないので、全て移動業務の人に尋ねてきます。

というか、テーブルの手前まで誘導するのも移動担当者の仕事です。

 

さらに、待機中にトイレに消えていくキャバ嬢もいるので、常に監視の目を光らせていないと、お客さんからクレームが入ります。

女の子を席に座らせるまでが移動担当者の仕事なので、座っていない場合は全て移動担当者の責任。

個人的には、一番大変だと思うのがこの移動業務です。

 

なぜなら、フロントからの指示をこなしつつ、常に飛び交っているインカムの指示を聞きつつ、目の前のお客さんや女の子の話を聞くスキルが求められるからです。

「そんなのムリゲーじゃん!」「聖徳太子かよ!」と思うかもしれませんが、移動業務ができないとフロント業務の仕事は任されません。

つまり、避けては通れない道だという事ですね。

 

席案内のお仕事

 

席案内は誰でも出来そうに思えますが、意外と記憶力が大事な業務です。

なぜならお客さんが入店した際に、その人が新規の客なのか、それとも2回目以降の来店客なのかを瞬時に見抜くことが必須だからです。

 

  • 日頃からお店に通う常連
  • 数ヶ月に1度だけ訪れるお客さん
  • 1年前に1度だけ来たお客さん

 

普通の接客業では、ここまで詳細にお客さんの顔なんて確認しませんが、キャバクラの場合はここまで覚えなくてはなりません。

例えば、1年前に1度だけ来たお客さんが、以前A子ちゃんの事を気に入っていた場合、すかさず今回もA子ちゃんを付けなくてはなりません。

 

なぜかと言いますと、今回もA子ちゃんを席に付ける事で、お客さんが満足してくれる可能性が高まる事と、次回からは本指名で入店するかもしれないからです。

そうすると、お客さんは常連になるかもしれないですよね。

こういった小さな足掛かりを頼りに、席案内の担当者はフロントに情報を伝えます。

 

そして、その情報を基にフロント担当者は女の子の配置を考え、移動担当者が実際に女の子を席に送り出します。

また、席案内の担当者は、同じ女の子を指名しているお客さん同士を近くに座らせてはいけません。

画像のように、A子さんを指名している客同士を近場に配置してしまうと、お互いにA子さんとのやり取りが丸見えなので、お客さんは面白くない気分になってしまいます。

そうならない為にも、複数のお客さんから指名されそうな女の子の席は、なるべく端っこに持っていくのが基本です。

こんな感じです。

なるべく遠くに配置する事で、相手とのやり取りを見なくて済みますし、会話もお互いに聞こえません。

なので、席案内は新人には到底務まらない業務になります。

 

接客のお仕事

 

接客のお仕事は精神面に関して言うと、一番楽な立ち位置になります。

接客業務は「テーブルの席案内から片付けまでの雑用をこなす業務」です。

フロント業務や移動業務のように、頭の回転速度は必要ないので、淡々と雑務に励むだけでOK。

 

  • チャーム・ドリンクの配膳
  • フードの調理
  • 食器・グラス洗い
  • 灰皿の取り換え
  • ゴミの片づけ
  • キャストのお願いしますコールに対応
  • クレーム処理
  • 女の子にお触りした場合の注意
  • 伝票の受け渡しと会計
  • トイレの定期点検

 

上記の業務は思考停止していても、できるような業務です。精神的にはめちゃくちゃ楽。

ただ、店内をもの凄く歩き回るので、体重がみるみる落ちていきます(笑)

肉体的にはハードな内容なので(;^ω^)

 

しかし、これはほとんどアルバイトが行なう業務なので、社員の場合はフロント・移動・席案内の3つがメインのお仕事となります。

私が勤めていたキャバクラには、女の子の在籍キャスト数が60人くらい居たので、どの業務も大変っちゃ大変ですがね。

 

キャバクラのボーイ(正社員)の1日のスケジュール

私の勤めていたキャバクラでは、1日12時間勤務が当たり前でした。

休憩?みたいな時間は30分くらい。と言っても、メシを食うだけの時間です。

その12時間の内訳が以下になります。

 

開店前のオープン準備

 

【~16時 出勤】

夜のお仕事なので、出勤時間は割と遅めに設定されていました。

出勤するとタイムカードを切り、社員だけで朝礼的な事を行ないます。

ここで重要事項を共有したり、一日の意気込み的な言葉を交わしたりします。

 

【16:15~ 開店準備】

開店準備は、お客さんやキャストが使用するグラスを所定の位置に設置し、カウンターテーブル・ソファーの拭き掃除を始めます。

次に、フロアのモニター・音響の設備を調整、納品整理、パントリー(キッチン)の片づけ、おしぼりの補充、外掃除などを済ませます。

気を抜くと時間があっという間に過ぎるので、なるべく早く作業することが重要。

 

【18:00~ 夕食タイム】

決して「休憩」ではなく、ご飯を胃に入れるだけの時間です。大体30分くらい。

その間に大きい方のトイレを済ませたり、会社のブログ更新を行なったりします。

 

基本的に電話をする時は、誰に電話を掛けるのか・どのような内容なのかを店長に伝える必要があります。

無論、スマホ弄りも禁止です。

 

【18:30~ 開店準備の続き】

ご飯を食べ終えると、さっそくネクタイを締めてジャケットを着ます。

髪の毛をセットするなら、この時間までにぱっぱと終わらせることが大事。

 

早いキャストだと、このくらいの時間帯に出勤する女の子もちらほら見受けられます。

また、19時にはお店を開けるので、黒服はそれまでにお客さん用のチャーム(お菓子)やアイスペールセットの準備をしておきます。

 

開店~閉店まで

 

【19:00~ 開店】

19時になると、アルバイトのボーイたちが出勤し出してきます。

また、開店と同時に入店するお客さんもいますし、女の子と同伴して来る常連もいます。

 

店内にもBGMが大音量で流れ、キャバクラっぽさが増してくると思います。

この段階だと、まだ思考停止していても大丈夫。嵐の前の静けさって感じです。

 

【21:00~ 客数が増してくる】

夜の9時以降になると、お客さんの数が目立ってきます。

忙しさのピークはここから!という時間帯ですね。

アルバイトのボーイたちや女の子も含めて、その日出勤する人の8~9割が店内にいる状態。

おしゃべりする余裕もなく、せかせかと業務をこなすだけの時間です。

 

【~1:00 閉店】

その日の接客業務が終わり、ちょっと一息。

インカムを外し、アルバイトメンバーとテーブルの片づけを行ないます。

 

控え室は女の子でごった返していますが、社員たちはそこで一人一人とコミュニケーションを図っていきます。

古株(ベテラン)は放っておいても大丈夫ですが、特に新人にはフォローしてあげる事が大切です。

 

閉店作業~送迎

 

【1:15~ 女の子の送迎】

日によって出勤している女の子がバラバラなので、自分がどの方面に誰を送るのか確認します。

大抵は3時までにお店に戻れます。

 

【3:00~ 閉店作業】

閉店作業はシメ作業とも言われ、1日の売上やキャストの指名本数をホワイトボードに記載していきます。

次の日になると、指名本数の上位ランキングや、指名0本だったキャストの名前が晒されるので、モチベーションが上がる子も居れば、プライドが傷つけられる子もいます。

水商売は勝負の世界なので、残酷だな~と何度も思いました。

 

【~4:00 お店の戸締り】

4時になると、ようやく全ての業務が終わります。

その頃には、足のふくらはぎ近辺が悲鳴を上げている可能性大。

クタクタになって帰路を辿ります。

 

帰宅~就寝

 

【4:05 退社】

帰宅する前にはお腹がすいているので、コンビニでお弁当を購入します。

コンビニのおばちゃんたちがとても気さくなので、ちょっとした雑談をするのが日課でした。

 

【4:30 帰宅】

一人暮らしなので洗濯をしながら、寝間着に着替えます。

テレビやYouTubeを閲覧しつつ、ちょうどお弁当を食べ終える頃に洗濯機から呼び出しを受けるので、素直に対応します。

 

【7:00~ 就寝】

翌日の準備が完了したら、お風呂には入らずその日は就寝です。

早く眠らないと、次の日がキツイ!

 

【14:00 起床】

起床すると、まずはお風呂です。

と言っても、バスタブは使わずシャワーのみ。

さて、今日も頑張るか・・・

 

結論:給料が高いだけでは仕事を長く続けられない

 

実は、私がキャバクラのボーイを選んだ最大の理由が、給料が高いからという理由でした。

しかし、働いてみて感じたことは「給料だけを見て仕事を選ぶと、地獄を味わう」です。

特に、大手のキャバクラになると、キャストやスタッフの数が桁違い。

 

中規模以上の店舗で働くと、スキルの身に付くスピードは各段に早くなると思いますが、ボーイ初心者なら小規模店舗から始める事をおすすめします。

その方が、精神的にも肉体的にも負担は少なくなりますよ。

それでも俺は!って人は大手で働いてみるのもいいんじゃないですか。何事も経験です。

 

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