世間ではよく、高校生のうちに色んなバイトを経験した方がいいと言われていますが、皆さんは社会人になるまでどれくらいの数の職種を経験しましたか?
私は高校生の頃に3つのアルバイトを経験しました。
そして今回は第3弾、つまり高校生アルバイトシリーズの最終回になます。
私は昔から周囲の人たちに「お前は要領が悪い」と言われ育ってきましたが、そんなダメダメな私でもいくつものアルバイト経験を通して成長することができました。
今回の記事では仕事ができない・使えないと言われていた私が、周囲に認められるようになるまでの成長過程と仕事に対する意識を紹介していきます。
コンテンツの内容
アルバイトを始め立ての頃はいわゆる「使えないヤツ」だった
最初のアルバイトはそもそも、働く事の意味をあまり深く理解していませんでした。
とりあえず上の人に言われた事をやっとけばいいんじゃね?という具合に。
なので、自分で考えて行動する事は一切しませんでした。
「働いてさえいればお金が貰える!俺すげぇ♪」
そのような考えだけがインプットされていて、肝心な事は何も学ぼうとはしませんでした。
というか、言われたことすらまともにできない事の方が多かった気がします。
- お客さんに水を出す
- 注文メニューを聞く
- 料理を出す(ご飯と汁物の置き方)
最初のアルバイトでは、ビジネス用語が使えないなどのレベルではなく、こんな簡単な事すらまともにできませんでした。
そんな私に対して他の従業員はとても優しく、その職場でまともに怒られたことはほとんど無し。
何と言うか皆が冗談を言い合う事が多かったので、コミュニケーションが取りやすい雰囲気でした。
今考えると人間関係に恵まれた職場だったと思います。
▼人生初のアルバイト体験談はこちら
2回目のコンビニアルバイトで意識が変わり始める
しかし、人生2回目のアルバイトでは人間関係が大きく変わります。
初バイトでは私に対し怒る人など誰1人いませんでしたが、コンビニのバイトでは店長・オーナーから説教される頻度がとても多かった事を覚えています。
そのバイト先が厳しかったという部分もありますが、今までの仕事に対する価値観が大きくそれもいい方向に変えられた事も事実です。
今までであれば「いかに長時間そのバイト先に滞在する事ができるか」や「そのバイトの出勤時間にさえ居合わせていればお金が貰える」といった風に考えていました。
しかし、いつまでもそんな考えでいてはいけないと言う事を、コンビニのバイトを通して学習します。
だって雇う側からしてみれば全然働いてくれない人がバイトをしていると、業務の効率が悪くなることやスタッフ全体の意識が低下する事などを危惧しますよね。
なので仕事が遅い私はその度に怒られまくっていました。
自分自身サボるつもりはなくても仕事が遅ければ、雇い主や管理職の人は実質サボっていると捉えてしまいます。
そこで学んだのは、頑張る気持ちがあっても実力が伴わなければ評価されないという事でした。
その結果、そのバイト先で私に対する店長からの評価は「時給300円の労働力」です。
▼人生2回目のアルバイト体験談はこちら。
3回目のアルバイトで承認欲求が高まる
3回目のアルバイトは再びホテルで働く事にしました。
とは言っても、1回目のバイト先とはもちろん異なる場所になります。
そこで意識したのは「自分は人よりも仕事の才能がない。だから努力して人並みのレベルに達するよう頑張ろう」といった事でした。
◆意識して変えた事(バイト初心者向け)
- 分からない事があれば理解するまで聞く(叱られることを恐れない)
- 忘れそうだなと思った事はメモを取り、時間が空いた時に何度も見返す
- 常に次の仕事を探して行動する(やる事が終わったからといってダラダラしない)
- 何をやっていいのか分からない時は、その度に上司に聞きに行く
- 仕事に優先順位を付ける(同時に2つの仕事をする場合、優先的にしなければならない事とそうでないものを区別する)
- 効率化できる事は時間短縮するよう心掛ける(例えば、別々にやったら1時間掛かる仕事でも一緒にまとめてやれば45分で終わらせる事ができるなど)
- 人が嫌がる事でも仕事と割り切って実行する(トイレ掃除、ゴミ捨て、汚物処理など)
これらを徐々に意識していく事で、自分のジョブスキルを高めていく事ができます。
私はこうして自身のレベルやスキルを上げていきました。
罪悪感から人一倍行動した
私は一度そのホテルで、口論になってパートの人を辞めさせてしまった事があります。
私と口喧嘩をした次の日、そのパートのおっさんは職場から姿を消しました。
これには本当に驚きましたし後悔もしました。
たかだかバイトをして3ヶ月目の若造にプライドを踏みにじられれば、誰だって悔しいですからね。
とは言っても実際は私の勘違いで、そのパートのおっさんが辞めた理由は別だったんですけどね。
そんな事とは知らなかった私は自分自身に強く責任を感じ、パートのおっさんの分も自分がカバーできるようにひたすら頑張りました。
おそらく社員以上に仕事をしていたと思います。
なので、そのホテルでバイトを始めて半年が経つ頃には、社員から大半の仕事を任せられるようになりました。
今までであれば社員がチェックするような事も、私が出勤する日には私に全て任せるくらい。
それがあったおかげで、他のバイト生をまとめるスキルを身に付けることができました。
▼パートのおっさんと口論になった時の記事はこちら
上司の命令を聞きつつ自分の意見も述べるようにした
ある程度仕事の流れややるべき事が頭に入ると、もっとこうした方がいいと思う事も増えてきました。
- この仕組みにしたら効率がもっと良くなる
- この場所は汚れやすいから掃除の頻度を増やすか、もしくは汚れにくくなる仕組みをつくった方がいいのでは?
- 貸出制服が少なく洗濯が間に合わないので、もっと増やして欲しい
- 備品の場所が把握しにくいので整理したい
例を挙げるとこんな感じの内容です。
そのホテルではバイト生が出勤する時間(5時ごろ)になると毎日ミーティングを行っており、今後の方針やその日の業務内容・配置などの情報をスタッフで共有していました。
そのミーティングではスタッフ全体に意見を伝えられる唯一のチャンスです。
その為、意見があればその場を借りて発言するようにしていました。
実際に自分の意見を伝えて採用されたことは少なかったですが、発言する事で周囲の意識も変わりますし会社が良くなっていくと思います。
まあ、ガチガチすぎる発言ばかりしていると雰囲気が崩れるので、適度に人間関係を保つ言動も必要になりますが。
気が付くとアルバイトリーダー的な存在になっていた
自分で言うのも何ですが私は上司から信用されていましたし、他のバイト生とも仲良くしていました。
その秘訣はやはり人間関係と仕事量です。
この2つが伴ってはじめて、人から信頼されるのだと思います。
私が築いた人間関係のコツは、上司の前とバイト生の前で言動を区別する事です。
上司の前
- 真面目に仕事をこなす姿勢を見せる
- バイト生が暇そうにしている場合、上司が注意する前に自分が仕事を振ってあげる
- 相手の意見を尊重しつつ自分の意見も述べる
- 大人な会話を意識する(低レベルの幼稚な会話はこちらからはしない)
バイト生の前
- 忙しい場面では的確に仕事をこなす
- 質問された事に対して答えられるようにする
- 暇な時には冗談を言ったり多少ふざけたりする。その時も作業の手は止めない(あからさまに相手がサボっている場合は注意する)
こうして見ると上手な人間関係を築くには、それ相応の評価を受けることが必要。
そしてその評価を受けるには、結局は仕事量をこなす事が前提条件なんですね。
特に上手な人間関係を構築する時はガチガチな真面目でもいけませんし、ダラダラふざけてばかりいるのもダメです。
忙しいタイミングと暇なタイミングでメリハリを付ける事が大切になります。
まとめ
アルバイトをはじめて間もない頃は要領が悪く仕事の出来ないダメなヤツだった私でも、仕事の才能が無いなりに一生懸命努力したおかげでアルバイトリーダー的な存在にまでなれました。
ただ、その努力の仕方や方向を間違ってしまうと悲惨な結果になる可能性がありますが、その度に失敗を修正して行くくらいの気持ちを持っていれば必ず周囲から認められるようになります。
その仕事と自分の相性には多少関係があると思いますが、まずは自分に適性がある、もしくはできそうな仕事を見つけていく事が大切だと思いました。