アルバイト先を選ぶ時の判断基準は人によって異なると思います。
給料(時給)、仕事内容、労働時間、人間関係、休暇の希望など、どれに重点を置くのかは十人十色ですよね。
それらを踏まえた上で、あなたはきっと「焼肉屋で働いてみたい!」もしくは「焼肉屋で働いてみようかな」と興味を持ったことでしょう。
そこで今回は、私が大学生時代にアルバイトをした「個人経営の焼肉屋」について、実体験を踏まえつつ業務内容などを紹介していきたいと思います。
コンテンツの内容
焼肉屋バイトの良いイメージ
焼肉屋のバイトと聞くと、様々なイメージがあると思いますが、良いイメージにはどのようなものがあるでしょうか?
- 店内がワイワイしているので楽しそう
- 職場恋愛が出来そう
- 肉を運ぶだけなので簡単そう
- 賄い(まかない)で美味しいお肉が食べられそう
ざっと思い浮かべると、こんなイメージを抱いている人が多いのかな~と思います。
焼肉屋バイトの悪いイメージ
反対に悪いイメージにはどのようなものがあるでしょうか?
- 煙が充満していて臭くなりそう
- せかせかしていて大変そう
- 肉の種類を覚えるのが難しそう
- 掃除が面倒臭そう
一番大変そうなのは、肉の部位の種類を覚える事ですが、2~3ヶ月もすれば見分けられるようになります。
また、肉を焼いた時の煙は換気扇によってある程度コントロールできますが、それでもバイトを終える頃には衣服が焼肉臭くなるので、その辺は妥協するポイントですね。
個人経営の焼肉屋で働くメリット
個人経営の焼肉店で働くメリットは、大きく分けて4つあります。
身なりが自由
他の接客業でアルバイトをする場合、大抵はきちんとした身なりを求められると思います。
- 髪は自然な黒髪
- 髪の長さは短髪
- 髭はしっかり深剃り
- 耳はピアスなどを付けない
- 服装は指定の制服を着用
普通の接客業であれば、上記のような清潔感のある格好が当たり前ですが、私の勤めていたアルバイト先では以下のような条件でした。
- 髪色が自由
- 髪型も自由
- ピアスもOK
- 髭を伸ばすのもアリ
- 指定されたエプロンを着れば、基本的に服装は何でもOK
このような感じで、個人経営店というのはルールや規則が緩い事が多いです。
中には厳しめのオーナーもいますが、個人経営でアルバイトを募集する場合、人が集まらなければそもそもお店自体を回す事ができなくなります。
そうならない為にも、個人経営の場合はあえてルールを緩くする事で、バイトの応募者を切らさないようにしているんです。
日払いに対応してくれる
私がいた個人経営の焼肉屋では、月払いも可能でしたが、基本的には日払いでお給料を貰っていました。
日払いの良いところは、急な出費にも対応出る点と、即現金が手に入るので財布の中が温かくなる点です。
中には給料を貰ったあと、そのまま飲みに行く人もいました。
その場合、貰った給料がほとんど消えていくので、翌日は虚しくなると思いますがね(笑)
シフトの融通が利く
私のいた場所では、1週間ごとにシフトを組むスタイルを採用していたので、毎週予定を確認しながらシフトを決める事ができました。
また、急に出勤できなくなった時は、代わりのバイト生を自ら手配する事で休む事も可能でした。
その辺はオーナーや店長の考え方にもよりますが、ほとんどの店舗は柔軟に対応してくれるでしょう。
賄い(まかない)が出る
賄い(まかない)とは、営業終了後、もしくはバイトが終わる時間に食べる事ができる食事の事を意味します。
もちろん焼肉屋の賄いであれば、ほとんどの店舗で焼肉を食べる事ができます。
私が働いていた店舗では、食べる事ができる部位は限られていましたが、賄いの時に好きなだけ焼肉を食べる事ができました。
バイトでどれだけ疲れていても、終わった後に賄いが待っていると思えば、バイトを頑張る活力にもなります。
なので、賄い目的で働くのもアリっちゃアリだと思いますよ。
それだけ焼肉屋の賄いは魅力的なものです。
実際に体験した焼肉屋の業務内容(仕事内容)
私は大手チェーン店の焼肉店ではなく、老夫婦が個人経営している焼肉店で働いたことがあります。
こぢんまりとした店舗でしたが、定評があった事と常連の出入りが多かった為、売上はそこそこ立っていたと思います。
では、その当時を振り返ってみて、業務内容がどのようなものだったのかを紹介していきますね。
お客さんへの接客対応
焼肉屋ではほとんどの業務が接客対応になります。
お客さんが入店してきたら、まずはおしぼりとお冷を持っていきます。
その後、お客さんのオーダーが決まったら、メモを取って厨房に伝えます。
私が働いていた焼肉店では、老夫婦のみが厨房・キッチンで調理していた為、バイト生は基本的に料理を運ぶだけでした。
鉄板をセットし、ガスコンロに火を付け、準備が整った段階で料理を運びます。
お客さんがご飯を食べ終えて帰るとその片付けをし、次のお客さんがすぐ使えるように周囲を綺麗にします。
その時に、会計するお客さんもいるので、手際よくレジで決済。
これを永遠に繰り返していきます。
食器洗い(皿洗い)
お客さんが帰った後は、厨房やキッチンの水回りが使用済み食器で溢れかえります。
接客だけをこなしても、皿洗いに回れるバイトがいない場合、お皿を置く場所さえもなくなってくるので割とピンチになることもあります。
また、忙しくなると、皆が自然と接客に追われるので、食器は放置されがち。
お皿が放置されると、肉を運ぶ用のトレイが無くなるので、店長もイライラしてきます。
なので、焼肉屋でアルバイトを始めたばかりの頃は、お店が戦場モードに入ると、私は逃げるように皿洗いをしていました(笑)
食器洗いは新米バイトにとって、唯一の神ポジションですね。
気が楽ですし、難しくもないのに「何で誰もやりたがらないんだろう?」と思っていたくらいです。
忙しい接客から逃げつつ、食器の山を綺麗にする。それによって店長の機嫌も取れるので一石三鳥でした。
調理器具の清掃
お客さんが帰った後は、コンロ周辺の機材を綺麗にする必要があります。
鉄板や網などは一度使うと捨てる場合もありますが、再利用する場合はそれらも洗わなくてはなりません。
一番面倒臭いのは鉄板タイプで、ある程度予備の鉄板が少なくなると一斉にヘラで綺麗にしていきます。ちなみに結構重いです。
イメージ的には、焼きそばを作る時に使うヘラで表面の焦げを落とし、残りはタワシでゴシゴシこすっていく感じです。
また、焼肉をする時って網の周辺に、銀色の淵みたいなものがあるじゃないですか?
ああいった部分まで細かく綺麗にしていきます。
取り外しが難しい部分はタオルで拭き取ったり、営業終了後に取り外して洗ったりします。
他にもガスコンロを分解し、油が飛び散った部分を隈なく清掃していく感じです。
床掃除・トイレ掃除
床掃除やトイレ掃除はどこでもやる事だと思います。
しかし、焼肉店の場合は厨房やキッチンも毎日綺麗に洗浄する場合が多いです。
精肉を扱っている事や焼肉の煙によって、ゴキが寄ってきやすいので。
焼肉店では清掃を怠ると、マジでゴキの巣窟になり兼ねません。
特に、飲食店はただでさえ奴らが寄ってきやすいので、衛生管理は一心同体になって取り組んだ方が良さそうです。
個人経営焼肉店のまとめ
私が勤めていた個人経営の焼肉屋では、大学生のアルバイトが多く、金髪や長髪、バンドマンみたいな人も多く在籍していました。
大手のフランチャイズチェーン店は身なりに厳しいと思いますが、個人経営の場合は優しいオーナーも多いので、学生にもオススメのバイトだと思います。
特に難しい業務はありませんし、何より賄いが最高です。
「本当は焼肉を食べたいけど、お金を払ってまで焼肉を食べるのは経済的に厳しい!」と感じているのなら、アルバイトでお金を貰いながら大好きな焼肉を沢山食べる事ができる、焼肉屋のアルバイトはおすすめだと思いますよ。