会社の面接を受ける時は「どのような質問をされるのかな」と不安に感じますよね。
大抵の方は事前に質問されそうな部分をピックアップし、こうやって話そう!とデモンストレーションをするかと思います。
また、自分が独立志向のある人間である場合、面接官に素直に伝えるべきかどうか迷いますよね。
ですが、正直に「将来は起業したいです!!!」なんて言うと、会社によっては悪い印象を抱くケースも少なくないです。
逆に、嘘を付くと後々ボロが出てしまうので、辻褄合わせもヒヤヒヤものだと思います。
では、就活時の面接で「独立したい」という発言はなぜNGなのか、その理由を面接官の立場になって考えていきます。
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会社の面接で「独立したい!」はなぜNG?
会社の面接時には、自分の将来のビジョンを伝えるために、独立したい事を話すかどうか迷いますよね。
そうする事で相手の面接官に、野心があって優秀な人材だという事をアピールできるかもしれません。
しかし、多くの企業の面接官はそのように捉えてくれない可能性の方が高いです。
なぜなら、独立志向やビジネス思考を持つ社員というのは、ある程度経験を積んだ段階で「自分のお店や実店舗を持ちたい!」と考える場合が多く、そうした社員を雇用してしまうと、数年から十数年で辞めていく可能性が出てくるからです。
つまり、定年まで会社に残ることなく、途中で会社を辞めていく事を前提にその人を雇う事になってしまうんです。
せっかく手塩にかけた社員が、数年で辞めていく事は会社からしたら大きな損失ですよね。
また、会社が従業員を雇う場合って、実は初期段階に投資を行なっているんです。
誰だって最初は仕事が出来ないので、新人のうちは仕事量よりも給料の方が多くなります。
最初は全然仕事が出来ないのに、それ以上に会社が多くの給料を支払ってくれる理由は、いつか労働者が自分の貰っている給料よりも多くの利益を出してくれると信じているからこそ、会社は惜しむことなく労働者にお金を投資しているんです。
それなのに、面接で「将来は独立したいです!」なんて言われると、企業側は「この人は利益を出す前に会社を辞めていくかもしれない」「投資した給料が無駄になってしまう」このように感じざるを得ません。
なので、面接時に「独立したい」という発言は禁物です。
離職率が高い企業ほど、独立志向を嫌がる
上記でも述べたように、企業側は独立志向を嫌がる傾向にあります。
その理由は、給料という名の投資に対して、社員がそれ以上の利益を生んでくれない可能性が高いからです。
特に、離職率(会社を辞めていく人の割合)が高い企業ほど、人材が不足している状況なので、なるべく定年まで働いてくれる人材を雇用したいと考えるのが普通です。
そのような企業は「ただでさえ離職率が高いのに、独立したがってるヤツなんて論外だ!」と言う風に判断するでしょう。
おそらく、社畜になりそうな人は大歓迎されると思いますがね。
ブラック企業が独立志向のある人材を取りたがらない理由
上記のことを考慮すると、ブラック企業は独立心あふれる人材を採用しない可能性が高いです。
現在の日本における企業の大半はまさにブラック企業。
ブラック企業の特徴は以下のような感じです。
- 離職率が高い
- 給料が安い
- 長時間労働を美徳としている
- 休みがない
- 休憩がない
- 残業代が付かない
他にもブラック企業には様々な特徴があると思いますが、ざっと挙げてみるとこのようなものを思い浮かべますよね。
すると、上記の特徴を考慮した場合、ブラック企業は独立志向の高い人材を採用したがりません。
「今すぐにでも人手が必要!」という場合を除くと、多くの企業は末永く勤務してくれそうな人を好みます。
以下は、独立したい人が面接に来た際の、企業面接官による心境です。
▼離職率が高い
▼給料が低い
▼長時間労働&残業代・休日・休憩が無い
ブラック企業の面接官はこういった事を考慮する為、結果的に独立志向は入社の足かせになる可能性が高くなります。
中には、「独立心が高い=仕事のパフォーマンスも高い」という風に捉える採用担当者もいるかもしれませんが、多くの面接官は「この人を採用しても、いつかは辞めていってしまうんだろうな・・・」と捉える場合がほとんどです。
逆に、独立志向を応援する企業はホワイト企業?
では、その反対に社員の独立を応援してくれる企業はホワイト企業なのかと言いますと、限りなくホワイトに近い存在だと思います。
なぜなら、会社を辞める可能性の高い人を応援する行為は、会社もしくは上司の心に余裕が無いとできない事だからです。
- 採用活動をしなくても、勝手に人が集まってくる
- そもそも離職率が低い(ほとんどの人が会社を辞めない)
- 会社の経営が順調である
- 野心のある人間をサポートしてあげたい(上司の器が大きい)
このように、経済的・精神的に余裕がある企業は、野心旺盛な社員を採用したいと考える場合があります。
特に、中小企業の場合はお偉いさんが面接を行なう事が多いので、独立したい人を採用してくれる企業は会社としてのメリットよりも、シンプルに「その人を応援してあげたい」という気持ちが大きかったり、「入社してしまえば、この仕事を好きになってくれるだろう」という自社に対しての自信が大きかったりするのだと思います。
ブラック企業であれば、こうした思考を持ち合わせている可能性は限りなく低くなるでしょうね。
独立志向は企業を図る材料にもなり得る
このように、独立志向を面接時のアピール材料にする事は、ダイヤモンドにも爆弾にもなる可能性があります。
面接官によっては、「キミ、いいね!」と言ってくれる企業もありますし、「はあ?何言ってんだコイツ」となる企業も存在しています。
なので、独立したい気持ちを持っている事は、切り札として取っておくべきだと思います。
面接を進めていく段階で、ある程度その会社がブラック企業なのかホワイト企業なのかが見えてくると思うので、「どうしてもホワイト企業に入社したい!」という気持ちが大きいのであれば、最後の一押しに独立志向をぶち込んでやりましょう。
それでも嫌な顔をせず、応援してくれる企業はホワイト企業の可能性が高くなりますし、ブラック企業であれば、退職する可能性が1ミリでもある面接者を採用したくないと捉えると思います。
すると、あなたは面接に落ちまくるかもしれませんが、長く続けられるホワイト企業に入社できる可能性は高くなるでしょう。
まあ、この方法は心が折れる作業になる為、あまりおすすめはできませんがね。
また、ホワイト企業かどうかを見極める方法として、以下の項目をチェックしてみて下さい。
- オフィスや現場にいる社員の雰囲気(社内見学など)
- 基本給・各種手当について、求人情報と相違ないか
- 働き方改革を全面的に取り入れているか
- 面接官の態度(高圧的OR穏やか)
- 社内に在籍するベテランの人数
面接官の態度は一見、穏やかそうに見えていても、細かい点に突っ込みが多かったり、雇用条件が最初の時と違ったりする場合は注意が必要。
また、面接官の口から「辞めていく人が多いけど大丈夫か?」「ぶっちゃけ業務はきついぞ」という言葉が出たら危険信号かもしれません。
それは入社後、仮に労働者が「会社を辞めたい・・・」と言った際に、「あの時、念を押して確認したよな?」「それでもお前は入社したいと言ったよな?」「それなのにこの会社を辞めるのか?」という説得の材料にしようと考えている為です。
このように、ブラック企業は保険を掛けた発言を様々な箇所に散りばめている為、伏線を張っていそうな部分は見抜けるようにしておきましょう。
「独立したい」発言はNG?のまとめ
どうしてもこの会社に入りたい!という情熱を持っている方であれば、面接時に「将来は独立したいです!」という発言はNGになります。
多くの企業では、社員に独立なんてして欲しくないと思っているケースがほとんどなので、「定年まで長く勤めたい」と言ってくれる人の方を採用したくなると思います。
しかし、人間関係や業務に疲れ、「今度こそはホワイト企業に入社したい」と考えている場合は、逆に将来独立したい盲を素直に伝えてみましょう。
器の大きい企業であれば採用してくれるかもしれませんし、独立のための手助けをしてくれる可能性も考えられます。
まずは「自分がどのような会社に入りたいのか」という事をしっかりと考えた上で、面接に挑んでいく事をおすすめ致します。