世間一般では、大多数の人は労働者に該当しますよね。
会社員だと毎朝眠たい目をこすり、重い体を無理やり起こして職場に向かうと思います。
また、雇用の立場には大きく分けると主に2つ。
それは経営者か労働者、つまり雇う方か雇われる方かと言う事です。
しかし、社会に出ると圧倒的に後者の雇われる人の方が多いです。
大体8割くらいは労働者。
そんなに労働者が多いと、それをまとめる事だけでも結構大変そうですよね。
そこで今回、注目したのがアルバイトリーダーの存在です。
アルバイトリーダーは普通のバイト生よりも権力が与えられており、アルバイトリーダーがいる事で円滑に業務を進める事が可能です。
また、中にはその権力を悪用して仕事をサボる人もいるでしょう。
では、自分がもしアルバイトリーダーに抜擢された場合、どのような姿勢を見せる事が大切なのか、上手な人間関係を築くにはどうしたらいいのかということについて、私の経験からお話ししていきたいと思います。
コンテンツの内容
アルバイトリーダーとは
アルバイトリーダーとは、その会社に勤めるバイトメンバー全員を束ねる役割を担う人の事を表します。
そのアルバイトリーダーがいる事によって、社員は新しいバイトの教育や面倒を任せる事ができ、結果的に社員の負担を減らすことができます。
また、バイトリーダーが教育係を担当する事により、特に若い新入りバイトが感じる緊張感や不安といった気持ちが軽減される事もあります。
さらに言えば、バイト全体の意識を高める事や業務を円滑にする事も可能。
つまり、管理職とまでは言いませんが、それに近い役割を果たすのがアルバイトリーダーと言う事です。
因みに、テレビで言えばお笑い芸人のウーマンラッシュアワーも、バイトリーダーを元ネタとしてコントを披露していますよね。
アルバイトリーダーになるには?
アルバイトリーダーは誰にでもなれるとは限りませんが、人一倍努力を惜しまない人なら十分達成可能な地位です。
- 無断欠勤・遅刻はしない
- 細かい部分まで業務を把握する
- 人がやりたがらない嫌な仕事でも進んでやる
- 手が空いたら他の仕事を探す
- はっきりしゃべる
- テキパキ動く
- お店のルールはちゃんと守る
- 協調性を持つ
まずはこれらを達成する事がスタートラインになります。
多くの職場では仕事量もそうですが、積み上げたキャリアによって判断される事も多いです。
例えば同じ能力の2人がいた場合、Aさんはバイトに勤めて半年、Bさんは3年だとします。
すると、ほとんどの職場ではBさんの方を評価します。
なぜなら仕事量や能力が同じでも、キャリアがBさんの方が長い事によって「把握している業務の数や経験はBさんの方が多いだろう」と捉えられるからです。
さらにそれだけではなく、キャリアが長いと上司やスタッフから信頼される事にも繋がります。
例えば、その人の人間性や性格、勤務態度を長年かけて知ることになる為、本質的な部分が見えやすくなっている事が挙げられます。
逆にAさんの場合は半年という短い期間の付き合いなので、猫を被っている可能性や致命的な欠点が発見できていないという可能性も考慮されるのです。
なので、アルバイトリーダーになるには技術的な事だけではなく、最低限の勤務期間や周囲の信頼が評価のカギとなります。
偉そうな態度を取る人は嫌われる?
しかし、晴れてアルバイトリーダーになったからと言って、放漫な態度を取っていると後輩バイト達から嫌われてしまいます。
一度バイトリーダーになってしまうと、多くの人は自分の実績に対して自信を持つようになります。
その結果、「俺は凄いんだ!」、「俺に従え!」みたいな態度を取る人がたまに出てきます。
権力を手にするとその途端、人間性が変わってしまう人が中にはいるのです。
- 自分がやるべき仕事を後輩に押し付ける
- 忙しい時でもタバコを吸いに行く(もしくはサボる)
- 皆の前で特定の1人を怒鳴りつける
- 相手のプライドを傷付ける発言をする
- 人の手柄を自分のものにする
- 自分の失敗を人のせいにする
- 陰で人の悪口を言う
- 無愛想且つ自由奔放
- 暴力・暴言を繰り返す
- 自分のした発言と行動が伴っていない
- たとえ正論でも忖度しない発言をする(相手の気持ちを推し量らない)
1つでも当てはまれば黄色信号です。
その場合、改善の余地は大いにアリ。
理想のアルバイトリーダー像は?
周囲も認めるアルバイトリーダーになるには、様々な観点から自分を鍛える必要があります。
模範的なバイトリーダーには、次の4つのスキルが身に付いている事が多いです。
指示の出し方が上手い
模範的なアルバイトリーダーは他のバイトに対して、指示を出すのが非常にうまいです。
人に指示を出す経験が少ない場合だと、忙しくなると相手の事を考えず「とりあえずコレやって!」と投げやりな感じになる場合があります。
それだと、そのバイトが重要な仕事をしていた場合、その人の負担が一気に多くなってしまいますし、かえって業務の効率が悪化する事に繋がり兼ねません。
しかし、指示を出すのが上手い人というのは、仕事の状況と周囲のバイトの動きが頭に入っている為、今やらなければならない仕事を誰に振るべきか常に考えています。
なので、バイト1人が負担になるような仕事の振り方をしないのです。
指示を出すのが上手い人に共通するのは、忙しい時にテンパらない事や、その業務の経験が豊富だという点です。
特に無茶苦茶な仕事の振り方をする人は、経験の浅いバイトリーダーであることが多いです。
的確な判断力を持っている
何事にも基礎と応用があるように、仕事にも基礎と応用があります。
大抵の業務は一連の流れがテンプレートになっており、それをこなして行けば仕事の知識が身に付いていきます。
しかし、いくらパッケージ化された業務と言っても、毎回毎回テンプレート通りに事が運ぶとは限りません。
時にはイレギュラーが生じる事もあります。
その時にいかにして対応できるかが、その人の力量が試されるところです。
そもそも的確な判断力は職場・バイト先によっても違います。
例えば、以下の問題が生じた際、あなたならどう対応しますか?
☞問題
あなたは、とあるサービス業の会社で働いています。
その場所でお客さんの会計時には支払方法が、現金、クレジットカード、電子マネーの3つが決済方法として登録されています。
しかしある日、いつものように会計をした際、お客さんが提示したクレジットカードで決済する事ができませんでした。
よくよくクレジット決済の注意書きを見てみると、カードにはAタイプとBタイプがあるそうです。
通常使われているカードはAタイプ。
Bタイプのカードを使用する場合は手順に沿って決済手続きを開始します。
ちなみにこの店舗でBタイプのカードを扱うのは今回が初めてです。
また、Bタイプのカードを使うには、店舗が納めるべき加盟店手数料がAタイプの2倍の金額が掛かります。
💡問.あなたならこの時、どのような行動を取りますか?
☑Bタイプのカードで決済手続きを開始する
☑よく分からないので、決済使用する事を断る(別の支払い方法を頼む)
☑上司にBタイプのカードを決済に使ってもいいか問い合わせ、結果に応じて対応する
☑他の正社員に対応を任せる
じっくり考えてみて下さい。
それでは答え合わせです。
因みにこんな事を言うと考えてくれた人には申し訳ないですが、実はこの問題には正解がありません。
問題の直前にもヒントをいいましたが、判断力とはその勤めるお店や会社によってルールが異なる為、一概に正しい正解というものは無いんです。
分からない事があれば必ず聞きに来い!というスタイルの職場なら、この場合上司に聞きに行く、もしくは正社員に対応を任せるが正解になります。
逆に、お店の利益が多少減っても1人1人の顧客対応を重視しろ!という職場なら、Bタイプのカードをすぐさま決済利用できるよう手順を進めるのが正解です。
また、客の回転数を上げるために全体のスピードを重視しろ!という場所なら、Bタイプのカードを断るが正解になります。
できるアルバイトリーダーは、このお店のルールや理念をきちんと頭に入れている為、その規律に沿って的確な判断を下すのです。
フォローが上手い
周囲から尊敬されるアルバイトリーダーは、常にスタッフへの気配りを配慮しています。
例えば後輩アルバイトが業務に追い込まれ困っていたら、仕事を分担して手伝ってくれたり、作業を他の手が空いているバイトに促したりしてくれます。
これができるようになるには、まずリーダー自身が業務作業を素早く裁く事が必須になります。
自分の事ができるようになってはじめて、他の従業員のフォローに入る事ができるようになります。
そしてもう1つ大切なポイントが、相手を励ます事です。
特に新米バイトの場合、ミスをする事が非常に多いと思います。
その時にミスした事を責めるのではなく、相手のダメな部分を指摘しつつ「皆はじめはこうだった」「今後は失敗しないように頑張ろう!」「次はきっとできるよ!」という風に相手を励ます事ができる人が、周囲から信頼・尊敬されるアルバイトリーダーです。
コミュニケーション能力が高い
そして何よりコミュニケーション能力に長けている人が、アルバイトリーダーには指名されやすいです。
職場で重視される項目の中で上位を争うのが、人間関係や職場の雰囲気だったりします。
ほとんどの人は会話がない職場よりも、人間同士の会話が楽しい職場の方がイキイキしますし、やりがいも感じやすいと思います。
その職場の雰囲気は誰が作っているのかというと、職場で働く全員が当てハマりますが、実際は経営者や管理職の権力を持った人間の考え方によっても雰囲気は変わってきます。
しかし、アルバイトリーダーになる素質のある人というのは、コミュニケーション能力が高く、周囲の人たちの人間関係まで円滑にしてくれるといった要素を持っている事が多いです。
またコミュニケーション能力が高いと、滞りない接客ができる事や営業の掛け方も上手い事が挙げられるため、上司から仕事を一任される機会も増える事でしょう。
まとめ
アルバイトリーダーといっても、たかだかバイトでしょ?と言われればそれまでですが、もし自分がアルバイトリーダーを任せられる場合、少なくとも他のバイトメンバーよりは上司から信頼されている証拠でもあります。
なので、妬みや嫉妬の感情から陰口を叩く人も出てくるでしょう。
しかし、アルバイトリーダーの経験をする事は高校生や大学生であれば、社会に出た際に周囲を牽引していく練習とも捉える事ができます。
なので、アルバイトリーダーになる人はそれだけで凄い経験だと言えます。
ですがそれ故、アルバイトリーダーは自惚れる人が多いのも事実。
しかし大切なのは、常に周りの人に気配りや感謝をしながら接する事です。
その姿勢が、人間関係や信頼・尊敬といったものに繋がっていくのだと思います。