晴れて独自ドメイン(ルートドメイン)を取得した人の中には、これからサブドメインでサイトを横つながりに展開していきたいと考えている方もいるかと思います。
サイトを複数持っているブロガーの場合、ほとんどの人は独自ドメインを新たに取得してサイトを広げていますが、「ぶっちゃけそれってサブドメインでも同じことができるんじゃね?」と一度は思いますよね。
私も1つの独自ドメインさえ取得していれば、正直別の独自ドメインを取得しなくてもいいんじゃないか?と考えていました。
だって、その度にお金を掛けるのは嫌じゃないですか?
出来るだけランニングコストは抑えたいという考えが一般的な発想だと思います。
私の場合は一時期サブドメインでブログを作り、独自ドメインは初期設定のまま放置するという変な事をやっていました(笑)
しかし結論から言うと、サイトを何個か持ちたいと思うのならサブドメインで展開するよりも、新しく独自ドメインを取る方が遥かにメリットは大きいです。
厳密にはメリットが大きいというよりも、デメリットが小さいと表現した方がいいかもしれません。
では、なぜそのような事が言えるのかというお話を、SEO効果やアクセス数への影響など具体例や実際の体験を用いて紹介していきたいと思います。
コンテンツの内容
サブドメインでサイトを作る場合のメリット
まずは、サブドメインにフォーカスして運営する場合、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
追加料金が掛からない
最初に挙げられるのが、新たに費用が掛からないという点です。
サブドメインはルートドメインから分岐したものなので、作ろうと思えば何個でも作る事が可能。
これはサーバーのプランにもよりますがね。
私の使っているロリポップ!のライトプランでは独自ドメインに50個まで対応しており、その独自ドメイン毎に300個までサブドメインの生成が可能となっています。
つまり、1つの独自ドメインを持っていればサブドメインのサイトが300サイト作れるという事です。
まあ、300個のサブドメインをフルに活用できる人なんて滅多にいないとは思いますが・・・
独自ドメインが高評価であればPVが伸びやすい
次に2つ目のメリットとしては、現在の独自ドメインが受けている評価をサブドメインにも受け継がれる為、アクセス増加に繋がりやすいという事です。
新しい独自ドメインでサイトを作っていくと、どうしても評価されるまでに時間が掛かってしまいますが、サブドメインで作る場合は独自ドメインのサイトが優秀であれば、すぐさまアクセスを集める事が可能です。
しかしこれはメリットとも言えますが、同時にデメリットでもあります。
なぜなら購入した独自ドメインが中古ドメインであった場合、過去に起きたペナルティーによる悪評価が受け継がれる事や、新規ドメインの場合でもサイト自体がそもそも更新されていなかったりメンテナンスが行なわれていなければ、PVが集まらないといった現象に見舞われてしまう可能性があるからです。
言うなれば諸刃の剣ですね。全ては運営サイトの実績次第になります。
サブドメインでサイトを作る場合のデメリット
ではその反対に、デメリットにはどういった事があるのかを見ていきます。
検索上位に複数のページは表示されにくい
例えば「ブログ 稼ぐ🔍」で検索した場合、自分のとある記事が検索エンジンの1ページ目(10位以内)の1位に表示されているとしましょう。
そこから追加で、新たに似たような記事を書いた場合、独自ドメインだと2位以降に表示される可能性がありますが、サブドメインだと1ページ目(10位以内)に表示させる事自体が難しいです。
つまり、独自ドメインだと「ブログ 稼ぐ🔍」で検索結果の1位と2位を独占できる可能性がありますが、サブドメインだとA記事では1位が取れても、B記事では10位以内が取りづらくなるという事です。
これってSEO的に見ると、モロ悪影響ですよね。
1つの記事から複数キーワードでの上位表示が難しい?
これは上記と少し似ていますが、若干異なります。
先程は1ページ目に表示される記事がサブドメインだと1記事しかインデックスしてもらえないと言いましたが、今度はその反対です。
1つの記事に含まれているキーワード、例えば記事の内容が以下の文章だとします。
このような記事を書き、「ブログ 副業🔍」というキーワードで検索順位が1位になったとしましょう。
すると、独自ドメインであれば「ブログ 継続🔍」や「副業 学生🔍」でも1位に表示される可能性がありますが、サブドメインだと「ブログ 副業🔍」で1位になった場合、他のキーワードでは1ページ目にすら表示されない可能性が高いです。
つまり、独自ドメインだと1記事書けば様々なキーワードで集客できるにもかかわらず、サブドメインだと1つのキーワードでしかサイトへの入り口に辿り着けないのです。
もちろん先程と同様、オーガニック流入が少なくなるため、サブドメインはSEO的に不利に働いてしまうと言えるでしょう。
※追記
こちらの説明は間違いで、サブドメインでも1つの記事から複数のクエリで上位表示が可能という事が判明しました。
申し訳ないです(-_-;)
ただ、サブドメインから複数記事を同一ページ(検索結果)に表示させる事は難しいと言われているので、そちらは理解しておきましょう。
サブドメインを現実のお店に例えると?
「まだ、ちょっと難しい・・・」という方に向けて、もう少しかみ砕いて説明すると、独自ドメインは現実世界のデパートだと想像してみましょう。
サブドメインはそのデパートの中に出店している1つの店舗です。
まずは、メリットで紹介した「独自ドメインが高評価であればPVが伸びやすい」を考えていきます。
例えば人々が買い物をする時にデパートはよく利用されますが、そのデパートを評価する時ってデパート内の1つの店舗ではなく、デパート全体で評価を考えますよね。
デパート内の1店舗である靴屋の店員の対応が悪かったら、「あの靴屋にはもう2度と行かない!」という事はあっても「あのデパートにはもう一生行かない!」という人は少ないじゃないですか。
逆に、食品館や洋服屋、ゲーセンなどが充実していれば、靴屋の事なんて差ほど気にしませんよね。
それよりもデパート全体で見た場合に、お客さんが総合的に満足できるものかどうかという基準で評価がされると思います。
それはサブドメインにも同じこと。
独自ドメイン(デパート)が高評価であれば、サブドメイン(デパート内の店舗)も間接的に高評価されるという事になります。
次にデメリットの「1つの記事から複数キーワードでの上位表示が難しい」を考えてみます。
デパート内にはお客さんを惑わせない為に、案内板が用意されている事が多いですよね。
例えば100均だと文房具、おもちゃ、食器、小物、自動車用品、工具…などといった感じです。
ではここで問題。
あなたがもし、工具入れを買うなら上記6つのコーナーの看板が立っていた場合、どのコーナーに足を運びますか?
大抵の方は工具入れを探しているので、工具コーナーに行きますよね。しかし実は、工具入れは工具コーナー以外に小物コーナーにもある場合があります。
でも工具入れを探している人で小物コーナーに最初から足を運ぶ人ってあんまりいないですよね。
つまり、小物コーナーに工具用品を置いていても見つけてくれる人は少ないのです。
ということで「1つの記事から複数キーワードでの上位表示が難しい」の話に戻りますと、そうなんです。
あるキーワード(工具コーナー)では記事(工具用品)を見つけてくれる人が多いですが、反対に違うキーワード(小物コーナー)では記事(工具用品)を見つけてくれる人が、もの凄く少ないんです。
なぜならお客さんの意図しない場所に置かれているから。
また、店員(Google)に「工具入れってどこにありますか?」と尋ねた場合、独自ドメインだと「工具コーナーと小物コーナーにありますよ!」と教えてもらえますが、サブドメインだと「工具コーナーだけです!」と言われてしまいます。
すなわち、サブドメインでブログやサイトを作っていくと、最終的に顧客を取りこぼしてしまう原因になり兼ねないんです。
※追記
こちらも先程言いましたが、「1つの記事から複数キーワードでの上位表示が難しい」はサブドメインに影響しない為、気にしなくても大丈夫です。
ただ、総合的に見ると独自ドメインの方が100%SEO対策がしやすいです。
実際にサブドメインで作ったサイトのPV推移
これは私が実際に運営しているサブドメインのアクセス推移になります。
※厳密な数値を公開するとGoogle先生に怒られてしまうので、数字は塗りつぶしています。
冒頭でも言いましたが、私はブログ立ち上げ当初かなり迷走していた為、人とは違う変な方向に進んでいました。
その時に30記事ほど、サブドメインで作ったサイトに投稿したのですが、現在ではアクセス・PV推移がどんどん伸びている状態です。
といっても半年ほど放置しているにも関わらずですよ?
プラグインの更新やメンテナンスは少しやりましたが、記事関連の修正や手入れは一切していません。
この事から言えるのは、やはりサブドメインでの集客には独自ドメインの評価が大きく関わるという事ですね。
しかし注意して欲しいのは、サブドメインが高評価を受けたからといって、独自ドメインも高評価される訳では無いという事です。
- 独自ドメインが高評価→サブドメインも高評価
- サブドメインが高評価→独自ドメインも高評価・・・にはならない
考え方はこのようになると覚えておきましょう。
なので、サブドメインを使うのなら独自ドメインのサイトをまずは強化し、ある程度余裕が出てきた頃にサブドメイン展開する事をオススメします。
ちなみに独自ドメインが何らかの問題でペナった場合、サブドメインにもダイレクトに影響するので、リスク分散にはなならいので要注意。
特にアドセンスは危ないですね。
サブドメイン運営をする前に
ブログやアフィリエイト初心者の場合は、いきなり複数のサイトを運営する事よりも一つのサイトを大きくする事を考えましょう。
なぜなら、記事数が分散されるとSEO効果が充分に発揮されないからです。
今のところ執筆した記事の投稿数が、GoogleによるSEOの基準となっている事は間違いないので、複数のサイトを持つ前に1つのサイトを育て上げる事がPV増加への一番の近道です。
例えば、あなたが2つのサイトを持っていると仮定します。
◆サイトを分けた時のPV
サイト | 合計記事数 | 月間アクセス(PV) |
Aサイト | 30記事 | 3,000PV |
Bサイト | 15記事 | 1,000PV |
A+Bの合計 | 45記事 | 4,000PV |
AサイトとBサイトを個別に運営している場合、この2つを合わせた合計のアクセスは月間4,000PVになりますよね。
しかし、AサイトとBサイトを別々に分けず、記事を統合して運営したサイトの場合、月間4,000PVどころか6,000PVくらいにまで上がります。
これがSEO効果によって発揮されるPVの増加になります。
- 特化ブログ
- 雑記ブログ
- 趣味ブログ
- トレンドブログ
なんでもいいですが、サイトを開設したばかりの方であれば方向性を1つに定め、1本のサイトとして運営していくスタイルの方が結果に直結しやすいです。
まとめ
私のように迷走しない為にも、新しくサイトを立ち上げたいのなら素直に独自ドメインを取得しましょう。
その方がSEO効果は発揮されますし、将来的にトラブルを引き起こさずに済みます。
新規でドメインを取るのならお名前.comが安いのでおすすめ。
まだサーバーの契約をしていない方であれば、安いサーバーでもOK。私のようにロリポップ!を使うと良いと思います。
ライトプランなら半年で1,500円(月300円)くらいですし、機能も今のところ申し分ないです。
以上!「サブドメインで運営すると、SEO的にはあまり良くないので注意しましょう」という内容でした。