車の免許を取ると車＝日常の一部になりますが、正しい整備や点検を実施している持ち主はどれくらいの人数がいるのでしょうか？
車の存在が当たり前になると、ついつい免許の更新や車検の存在を忘れてしまいがちですが、結果的にきちんとしている人の方が割合的に多いですよね。
しかし、国土交通省が発表したデータによると、特に私の住む沖縄県は全国的に見ると車のメンテナンス状況がかなり酷いみたいです。主に車検切れ走行車が。
とは言っても、車検切れの車なんて意識して見た事がある人ってあまりいないのでは？
少なくとも私は他人の車なんて興味が無いので、車検のシールを気にした事はありません。
では、本当に車検切れの車がこの世に存在しているのか、特に怪しいと言われているパチンコ屋の車両を一斉調査してみました。
コンテンツの内容
車検切れで道路を走行するとどうなる？
そもそも車検が一度切れてしまった状態で公道を走るとどうなるのでしょうか？
法律的にもヤバそうな行為ですが、車検切れ走行は「道路運送車両法違反」という行為に該当し、もちろん規定の罰則もあります。
その罰則は、免許証の点数が6点減点されることが挙げられます。
※一般的に分かりやすく伝わるように減点されると表現しましたが、厳格には免許の点数は加点方式なので6点加点されるが正確な表現です。
さらに点数だけでなく、1ヶ月間の免停処分と半年以内の懲役もしくは30万円以下の罰金が科せられます。
また、車検切れの場合大抵の方は自賠責保険も切れている可能性が高いです。
なぜなら、車検と自賠責保険料の支払いを忘れないように、同じ時期に設定している人が多いからです。
車検をきちんと通している人は自賠責保険もその際に加入状況が見られるので、自賠責保険が切れるような事にはなりません。
自賠責保険が切れていると車検切れ同様に罰則があります。
その内容は「自動車損害賠償保障法違反」に該当し点数が6点、さらには1年以内の懲役もしくは50万円以下の罰金が科されます。
そのため、一度検挙されて両方の罰則を受けると、点数12点＋1ヶ月免停＋1年半の懲役or80万円以下の罰金・・・
相当大変な目に合うことは間違いないですね(^_^;)
沖縄県は本当に車検切れ車両が多いのか？
国土交通省が調査したレポートによると、沖縄県の車検切れ走行車は全国でワースト1位。嫌な称号をまた一つ獲得です。
これで正式に日本一車検切れの車が多い県だという事が発覚しましたね(-_-メ)
調査方法はどのように行われたのかと言うと、2017年12月までに全国5つの地区で実施した「ナンバー自動読み取り装置」を採用したそうです。
出典：琉球新報
他の都道府県と比べてみると、その台数は2～3倍という結果です。
このデータを読み取ると、沖縄県の車両の200台に1台は車検切れで道路を走っているという計算になります。
そのような事を考えると運転するのが怖くなりますね。
今回この調査は実験的に行なわれたものですが、国交省は実験の成果を踏まえてナンバーの自動読み取り装置を2018年9月から正式に全国各地に導入しています。
沖縄では県警と連携し、年度内に運用を開始するそうです。
そうなると現在のままでは、検挙される台数は相当な数になる事が見込まれますね。
もし知り合いに車検切れの車を運転している方がいる場合、この事を早く教えてあげましょう。
フロントガラスに貼られているステッカーの種類
車の前側に貼られているシールには、大きく分けて2種類のタイプがあります。
ダイヤルステッカー（12ヶ月点検整備済ステッカー）
法定点検ステッカーとも呼ばれる事がありますが、これは車の外から見て右上に貼られているステッカーの事を指します。（左上に貼られている場合もある）
このダイヤルステッカーは認証整備工場や指定整備工場で、12ヶ月点検整備を行なった際に貼り付けられ、点検日からは1年後の日付が書かれています。
12ヶ月点検整備は受ける義務はありますが、罰則が無い為期限切れの方も結構います。
また、このステッカーは車に貼り付けていなくても、車検を通す事は可能です。
車検整備済ステッカー（24ヶ月点検整備済みステッカー）
車検ステッカーは車のフロントガラスの中央部分に貼ってあるシールです。
多くの車は2年に1度車検を受け、その車検整備が終了すると2年後の日付が記載されたステッカーを貰います。
この日付が切れる前に車検を通さなければ、先程述べた「道路運送車両法違反」に該当するので日頃から注意して見ておく必要があります。
車検切れが多いと言われるパチンコ屋を調査してみた
実際に自分の目でも現状を確かめてみよう！という事で、特に車検切れの車両が多いと言われているパチンコ店の駐車場に潜入して見ました。
現在巡回した店舗は2店舗のみになりますが、再度データを追記していく予定です。
調査したエリアは沖縄県名護市(北部地域)になります。
ルクソール名護店
調査した時間帯は夕方4時頃。
5時を過ぎると作業員が増えるので、昼間から居る人を中心にターゲットを選別しました。
敷地内の展開図はこんな感じです。
店舗の周囲を取り囲むように駐車スペースが設けられ、3階建て（屋上を合わせると4階）の駐車場を合わせると、700台くらいは駐車できそうな敷地面積でした。
▼調査結果の概要
| 項目 | 車両の台数 |
| 調査対象 | 202台 |
| ステッカーを隠している車両 | 12台 |
| 車検切れのステッカーを貼っている車両 | 0台 |
| 車検ステッカーを貼っていない車両 | 4台 |
実際に調査を進めていくと、意外と多かったのがステッカーを外から見えないようにしている車両です。
フロントガラスの上部にスモークフィルム（黒いフィルターみたいなやつ）を貼っているんですけど、アレって多分アウトだと思うんですよねえ。
ぱっと見で確認できないですし。また、肝心の車検切れのステッカーを貼りっぱなしにしている車両は発見できませんでした。
恐らく車検ステッカーを貼っていない車が4台あったので、それらが実質車検切れ車両に当たりそうです。
1枚目
2枚目
3枚目
4枚目
こんな感じで中央にステッカーが貼られていない車が複数台ありました。
イースペース名護店
調査した時間帯は5時頃。
最初の調査に意外と時間が掛かったので、作業員の方がちらほら出現していました。
敷地内はこのような感じです。
駐車場の3階は飲食店やスーパーなどに貸し出す専門の駐車場になっていました。
一般向けの駐車場は400台程度止める事ができそうです。
▼調査結果の概要
| 項目 | 車両の台数 |
| 調査対象 | 120台 |
| ステッカーを隠している車両 | 7台 |
| 車検切れのステッカーを貼っている車両 | 0台 |
| 車検ステッカーを貼っていない車両 | 1台 |
こちらもスモークフィルムを付けている自動車が7台もありました。
デフォルトでスモークガラスを搭載している車種もあるんですかねえ？
同様に車検切れのステッカーを貼りっぱなしにしている車はありませんでしたが、中央に車検ステッカーを貼り付けていない車は1台発見できました。
フロントバンパーの凹みが気になります・・・
車検切れ車両の特徴
画像を再度確認してみると、乗用車よりも軽自動車の方が車検切れを放置している傾向にある事が分かりました。
また、乗用車でもボロボロの車であれば怪しいですね。
調査の後半はもう1台1台を丁寧に見るというよりも、ボロボロの車を集中的に探していました(笑)
推測される持ち主の特徴
おそらく車検切れで走行している車両の持ち主は、経済的に貧困な年齢層であることが推測されます。
高校卒業したての若者や、年配の方が主に該当すると思います。
車をよく見ると、傷がついていたり凹んでいたりしている場合が多いので、やはりその可能性が高そうです。
まとめ
今回調査して見て分かったのは、沖縄の車検切れ走行が多いのは本当だと言う事です。
調査中は他の店舗も全て巡回しようと考えていましたが、1店舗当たりに掛かる時間が意外と長かったので、今回は2店舗で終了しました。
また、傍から見れば他人の車をジロジロ観察しているヤバイ奴ですからね(笑)
私以外にもう1人、調査に協力してくれた知り合いが居たおかげでその怪しさは気になりませんでしたが、全て1人でやっていたら精神的にもキツかったと思います。
今後は気が向いたら、他の店舗にも調査範囲を広げていく予定です。
