「ブログを書き続けていると、いつか稼げるようになるよ~」
こんな話を聞いて、実際にアフィリエイトやブログを始める人が多いと思います。
最初は右も左も分からない状態でドメインやレンタルサーバーと契約、さらにはワードプレスの使い方などを勉強していきますよね。
大抵の人はそこで一回、サイト運営の難しさから壁にぶち当たりますが、どうにかメンタルを保ちながらも、記事数100記事を達成できると思います。
実際に100記事以上投稿すると、目に見えて結果が現れるのでモチベーションも高まります。
私自身も、記事数を積み重ねる毎にアクセス数が増加し、収益も良い感じに育ってきたな~と感じていました。最近までは。
しかし、事件は突然訪れます。それが2019年3月に実施された、Googleコアアルゴリズムのアップデート。
このアルゴリズムの更新によって、私の所有している3ブログのアクセス数が激減する事態に。
Google先生マジでエグイっす(´・ω・)
特に、メインの仕事をブログ1本で頑張っていきたいと考えている人は、先人からの注意喚起としてこの記事を参考にしてくださいね。
コンテンツの内容
初心者が抱くブログ運営のイメージ
ブログのメリットは、記事を書けば書くほどそれがストックになるため、1ヶ月目よりも2ヶ月目、10記事よりも100記事の方が稼げる可能性は高くなっていきます。
ブログやアフィリエイトの事を多少なりとも知っている人であれば、100回くらいは聞いたことのある話ですよね。
また、ブログは初期費用がほとんど掛からない事から、実店舗経営のように借金などのリスクを背負う必要がありませんし、ランニングコストも少額で済むため、学生でも負担なく始める事ができます。
とにかく質の良い記事を沢山書きまくる。それによって収益が毎月伸びていきます。
感覚的には、小さな不動産を持っているような感じに近いと思います。家賃収入って憧れますよね。
もちろん、きちんとしたブログ運営を続けるのなら、最低限のSEO対策や知識は必要になりますが、継続して記事を書いていくうちにその知識は大体身に付いていきます。
私もブログを始める前は「ブログって凄いじゃん!」と、良いイメージばかりを持っていました。
普通のビジネスだとそれなりのスキルや経験、資本金、人材などが必要になりますが、ブログやアフィリエイトの場合だと自分一人で運営できますし、スキルや資金も最低限のもので済むため、初心者でも参入する余地は充分にあります。
しかし、ブログ運営は同時に、初心者が想定していない隠れたデメリットも存在します。
ブログ運営の隠れたデメリット
私自身はブログ運営1年未満の初心者ですが、実はドメインの運用に関しては今年で3年目になります。
どういう事かと言いますと、初めの1年くらいは適当なサイト運営をしており、ほとんど更新もしないような初心者あるあるの鑑ですね(笑)
その結果、開始3ヶ月で撤退していく典型的な3日坊主タイプでした。
しかし、2018年からは心機一転。もう一度ブログ運営の再開を決心し、きちんとしたブログ作りに取り組むようになりました。
そこで、私が実際に体験したブログのデメリットを3つほど挙げていきたいと思います。
バックアップを怠ると突然サイトが消える可能性がある
ブログ運営をするにあたり、最初は誰もが茨の道を突き進む事になります。
「1円を稼ぐ事が思ったよりも難しい」「どんだけ~」と嘆くような毎日です。
ですが、ブログを立ち上げて収益が月1万円くらい発生するようになると、多くの人は安心感から「あぁ、稼げた~」ってホッとします。
しかし、その安心感が実は命とりになるケースも。
アクセスが伸びてくると、どうしてもサイトの外観って気になるじゃないですか?
時には「デザインを少し弄ってみよう」と考える事もありますよね。
しかし、知識が無いにも関わらずコードを触るのは色々と危険が伴います。
きちんとデータのバックアップを取っていれば差ほど問題はありませんが、何もしていないと「ホームページが真っ白になってしまった!」という時に対応できなくなります。
また、バックアップを取っていない場合、以下のリスクが発生します。
- レンタルサーバーの料金を支払い忘れると、データが全て削除される
- ドメインの料金を支払い忘れると、インターネット上にサイトが反映されなくなる
- プログラムを弄って失敗すると、サイトが白紙になる
- データセンターが置かれている地域に災害が起きた場合、ブログやサイトのデータが全て消えてしまう可能性がある(保障も無し)
収益がポツポツ出始め、「さぁ、これから!」という時にサイトが急に消えてしまうのは恐怖でしかありません。
立ち上げて間もない頃であればダメージは少ないですが、100記事以上のデータが消えてしまうと、ほとんどの人は再起不能になります。
やる気やモチベーションも皆無の状態に陥るので、それだけは回避したいですね。
なので、きちんとバックアップは取っておきましょう。
集客方法がSEOに依存しがち
ブログやアフィリエイトをする上でお客さんを集める場合、大抵の流入はオーガニック検索流入(検索エンジンからの集客)になります。
中にはTwitterやFacebook、インスタグラムなどのSNSを利用して、ブログに集客を促すブロガーやアフィリエイターも多いですが、それでもアクセス数の7~8割はGoogle検索に依存するでしょう。
つまり、「SEOありきでブログは存在している」と言っても過言では無いと言えます。
Googleの検索上位に自分のサイトが表示されるからこそ、私たちはブログでお金を稼ぐ事ができるんです。
そのSEOの採点基準が変動すると、ブログの収益も大きく左右されます。
SEOの採点基準は、主にGoogleのアルゴリズムによって行われ、そのアルゴリズムが変化すると、「今までは稼げていた記事が今後は稼げなくなる」という可能性が十分考えられます。
ブログ初心者は、「記事を書けば書くほど成果が積みあがっていく」と思っているみたいですが、時にはその積みあがった実績(アクセス数・PV)はなくなることもあるんです。
そのブログのPV数を確保する為にも、集客回路はいくつか持っていた方が良いよって事ですね。
- SNS(ツイッター、フェイスブック、インスタ)
- YouTube
- Note
- 電子書籍
- コンサル
- オンラインサロン
上記のような集客回路を複数持っておく事で、クロスメディア戦略やマルチメディア戦略にも繋がりますし、媒体同士の相乗効果がかなり期待できます。
一度大きな成果が出ても継続して収入が安定する訳ではない
当たり前ですが、個人事業としてやっていく以上、ブログ運営は時給脳ではいけません。
働けば働いた分、お金が発生するのは雇われている人だけです。
サボって30万円稼げる月もあれば、死に物狂いで働いて1万円しか稼げない月も全然あります。
30万円と1万円では極端な例かも知れませんが、例えばアフィリエイト案件を扱う場合、その案件が終了してしまうと、収入がいきなり0円になるなんてことも平気で起こるのがブログやアフィリエイトの世界です。
また、アクセス数を集める事ができるかどうかは、Googleの気分にも左右されます。
最近で言えば、健康・美容・金融などのジャンルで規制が掛かりましたよね。
規制前であれば、個人でもクレジットカードやサプリメントの案件をアフィリエイトして大きく稼ぐ事ができましたが、Googleが情報の信頼性に価値を置くようになったため、それらのジャンルを扱っていた個人のアフィリエイターは一言で言うと廃業です。
以前は個人が企業に勝つのは簡単でしたが、今では反対に個人が企業に勝つことは難しくなっています。
これはアフィリエイトに限った話だけでなく、Googleアドセンスも同様です。
アドセンスはサイトのアクセス数に依存するものですが、SEOの集客回路がアルゴリズムによって閉ざされてしまうと、アフィリエイト同様に稼ぐ事が難しくなります。
つまり、いかにしてGoogleに気に入られるかが、ブログやアフィリエイトで生き残るためのコツになります。
しかし、Googleに評価して貰う為には、ドメインパワーの高いサイトからの被リンク、もしくは専門性の高いサイト運営が余儀なく求められます。
サイトのアクセスが激減した実体験
ではここで、私が実際に体験したブログ運営の怖さをお話していきたいと思います。
私のブログはきちんと運営するようになってまだ1年も経ちませんが、着々と記事数を積み重ねてきたため、個人的にはそこそこの収益額になってきたと感じていました。
まあ、積み重ねると言っても、2~3日に1回くらいの更新頻度なので、ガチの専業からすれば月とすっぽん並みですけどね。
金額的には高校生のアルバイト程度の収入ですが、自分の力だけで稼げた事実は素直に嬉しいものです。
ですが、順風満帆とは行かないのがブログ運営の性。
ブログも列記としたビジネスだという事を頭の片隅にでも入れておきましょう。
まずは、こちらを見て頂きたい。
これが2019年2月のアクセス推移になります。
具体的な数値は載せていませんが、普段私のサイトのアクセスは3ブログ合わせて4000~5000PV/日、収益は1500円/日くらいです。
続いてこちらが2019年3月のアクセス推移になります。
2月のアクセスがほとんど一定だった事に対し、3月は13日あたりを境にPV数が激減している事が分かると思います。
私は1日に1回、アドセンスの収益画面をチェックするのが日課なのですが、ある日いつものようにグーグルアドセンスの収益を確認してみると、何故かいつもより少ない事に気が付きました。
いつもなら少ない時でも一日1000円くらいはあった収益が、その日は800円くらいしか無かったので「おかしいな」とは感じていたんです。
その時はあまり気にしていませんでしたが、次の日も収益が低下していた為さすがにヤバイと思い、アナリティクス画面でアクセス数を確認してみた結果、PVがなんと約半分に落ちていたことが発覚!
原因を探ってみると、3月にGoogleのコアアルゴリズムアップデートが行われていたみたいで、その影響をモロに受けたのだと推測しました。
その事がきっかけで、私のブログ記事の多くは検索順位が下げられてしまい、それがアクセス減少に繋がったのだと思います。
このコアアルゴリズムの変化によって、アクセスだけでなく私自身のモチベーションも大きくダウンしました。
また、Twitterでも影響を受けた人は多かったみたいで、個人サイトの多くは被弾した模様。
Googleは企業サイトにドメインパワーを上乗せする方針なので、相対的に多くの個人ブログや個人サイトは検索順位が下の方に追いやられた感じです。
特に、SEO対策をしていたサイトの方が影響を受けやすかったみたいで、逆にSEO対策を全くしてこなかった人の記事は上位に上がったケースもあるらしい。
恐らく記事の中身自体は良かったけど、SEO対策をしてこなかったせいで上位表示が出来なかった人が、今回のアップデートで正当に評価されたのではないか?と言われております。
なので、今後はSEO対策に力を入れる事よりも、高品質な記事(価値のある記事)を書く事だけに重点を置いた方がいいのかもしれません。
ブラックハットSEOならまだしも、ホワイトハットSEOですら淘汰されていく時代なので、正直なところ個人が月10万円以上稼ぐには相当キツイ道のりだとおもいます。
今後の運営方針をもう一度見直そう
「ブログで稼ぐ」や「フリーランスでノマドワーク」は魅力的な言葉ですが、一方で収入が安定するとは限りません。
ブログ1本で生計を立てている人は本当にすごいと思います。並大抵のメンタルではやっていけませんしね。
特に、GoogleはITインフラの役目を果たしていることから、人々のニーズに応える努力を行なっています。
その人々のニーズとは、確かな情報先から信頼できる情報を取り入れる事ですよね。
つまり、「情報の信憑性」に重点を置く場合、個人よりも企業サイトの方が優遇されるという事です。
現在はYouTubeで生計を立てるYouTuberも多いですが、GoogleがYouTubeを管理している以上、今後はYouTubeの運営も個人から企業にすり替わっていくかもしれませんね。
個人が企業に勝つには、企業が参入してくる前に多くのファンをつける、もしくは企業が攻めづらいジャンルを開拓していく事になります。
ギャンブルや出会い系はその典型だと思いますが、考える事は皆同じです。
今後は個人間でのジャンル競争が激化しそうですね。
今回のコアアルゴリズムのアップデートで私が学んだことは、初心者がブロガーとして生活するには敷居が高くなってきたという事です。
正直な話、専業として始めるよりも、副業としてやっていく方が正解なんじゃないかなと思います。
まとめ
私は大学生の時に専業ブロガーとして生活していく事を夢見ていましたが、今回のコアアルゴリズムアップデートを通して、それがどれだけ大変な事なのかを学ぶことが出来ました。
という訳で、現在は絶賛就活中です\(^o^)/
同年代の大学生が1年前から就活を始めていたのに対し、私は卒業後に就活するという悲しい結末に。
もしかすると、これが専業ブロガーの末路というヤツですかね。私の場合、それに気が付いたのが早かっただけマシなのかな。
新卒という切符を無駄にせずに済んだので、結果オーライなのかもしれません。
一番きついのは、2~3年以上専業としてやってきたブロガーやアフィリエイターたちでしょうね。
俗に言う新卒フリーランスという肩書の人たち。
就職するにしても新卒の切符は既に捨ててきたため、中途採用や第二新卒としてしか働けませんし、中には以前のブログ収入よりも安い賃金で働くケースもあるでしょう。
そうなると、モチベーションは上がりませんし、年下の先輩に敬語を使わければならないので、職場でのストレスも相当たまると思います。
結論:ブログは仕事の傍ら、兼業として取り組もう。
現在は超売り手市場なので、企業よりも労働者の方が立場は上にあります。
ただ、この超売り手市場はどこまで続くかは誰にも予測できません。
つまり、今が就職のラストチャンスとも言えます。タイミングって大事。
ブログの業績が芳しくない人であれば、是非この機会に就職することをおすすめします。
特に新卒フリーランスの方は、人生を棒に振る前に腹を括って働きましょう。
10年頑張るだけです。