我が家では、とある事情によって悩まされております。
それが家の中に出没する「ヤスデ」の存在です。
見た目が気持ち悪いのもそうですが、何より一番嫌なのは体液のニオイが臭い事!
ヤスデを踏み潰した時の独特なニオイは、全人類が毛嫌いするレベルで臭いですよね。
また、毎度毎度「一体どこから入って来るの?」と感じさせるほど、奴らは容赦なく屋内に侵入してきます。
1匹2匹ならまだしも、毎日のように数十匹以上が家の中をウロウロしていると、ストレスが半端なく溜まりますよね。
自分の家なのに、ヤスデが出没することによって一瞬たりとも気を抜くことができません。
今回は、そんな不快虫であるヤスデが自宅に侵入してくる原因と、具体的な解決方法・駆除方法を見ていきたいと思います。
対策がまだの方は、早めにヤツらを撃退していきましょう。
沖縄のヤスデは大きくて臭い!
私の住んでいる自宅は山に囲まれた沖縄の田舎なのですが、周囲に畑が多いという事情もあり、1年中ヤスデが出没する環境に置かれています。
自然や植物に囲まれていると、どうしても虫が多くなりがちですよね。
ちなみに自宅のタイプは、簡易的に作られた一戸建てのプレハブなので、床下はコンクリートブロックを土台にしています。
また、現状としては、家のあちこちには小さな隙間ができている状態です。欠陥住宅やん(´゚д゚`)
なので、そういった隙間から侵入して来ているのか、家の中では大きなヤスデをよく目にします。
沖縄のヤスデはヤンバルトサカヤスデといって、見た目が結構グロいです。
太刀が悪いのは、自宅のフローリングの色(こげ茶色)とヤスデの色が被っている事であり、普通に歩いているとヤスデを足で踏み潰してしまいます。
特に、夜はより一層家の床が見えにくくなるので、目を凝らして歩かないと悲惨な目に合います。
踏み潰してしまうと足と床が臭くなりますし、きちんと足を洗わないとかぶれて痒くなることもあるので厄介です。
このニオイの成分は、主に青酸やヨードなどが含まれているみたい。
青酸は血液中に入ると有毒な成分ですが、ヤスデは噛みつくことは無いのでその辺りは大丈夫そうです。
しかし、死んでも尚、人間を不快にさせるのは手厳しいものです。
ちなみに、我が家で一番多くヤスデを目撃する場所は、ズバリお風呂場になります。
酷い時には30匹くらいいるので、シャワーで体を流す前に壁に張り付いたヤスデを流さなくてはなりません。
熱湯をかけるとヤスデは体内から悪臭ガスを放出するので、なるべく冷たい水で流すのがコツになります。
かれこれ2年間くらい戦っているのですが、一向に減る様子が無いのでどうにか撃退する方法を模索していました。
ヤスデが自宅に侵入する原因
そもそもヤスデが家の中に入って来る原因は、主に3つあります。
まずは、自分に当てはまる原因を思い出してみましょう。
自宅周辺に草木や雑草が生い茂っている
ヤスデが生息しているのは、主に草木が生い茂った畑や土の中になります。
ヤスデはミミズと同じく腐葉土を餌にしているので、枯れ葉や雑草の多い場所を住処にしているのです。
また、太陽が出ている時間帯は土の中に居る事や、木陰、植物の裏に潜んでいることもあります。
ヤスデは乾燥すると死滅してしまうので、日中は適度に涼しい場所でやり過ごす事が多いです。
草むらや木陰などがそうですね。
なので、何もない田んぼや畑よりも、手入れが行き届いていない田畑の方が、ヤスデにとっては居心地が良い場所になるという事です。
ジメジメした環境を作り出している
ヤスデはジメジメした環境が大好き。
体の乾燥を防ぐため、湿気の多い場所にはヤスデが多く集まってきます。
浴室や脱衣場に集まって来る主な理由は、この湿気が多いということが原因として挙げられそうです。
また、コンクリートの端っこに大量発生している姿もたびたび目撃されるので、コンクリートの材質が好きなのか、もしくはコンクリートに含まれる適度な湿気を好んでいるのかもしれないですね。
しかし、湿気を好むヤスデですが、実は雨のことが大嫌いです。
雨が降ると土の中が洪水状態になるため、ヤスデにとっては死活問題。
雨が降った後はヤスデ自身が溺れないように、土の中から逃げてきます。
なので、湿気の多い時期や雨が頻繁に降る季節は、ヤスデを大量に目にする機会も多いと思います。
自宅のちょっとした隙間から侵入してきている
いくら住宅と言っても、結局のところ建築を行なうのは人間なので、どうしても細かい隙間が発生してしまいます。
また、長年住んでいる事によって、家が劣化するケースも考えられるので、ヤスデが侵入してきそうな侵入経路を一度チェックする必要があります。
- エアコンと外壁の隙間
- 壁と床の隙間
- 窓(アルミサッシ)の隙間
特に、エアコン周りは入念に確認しましょう。
エアコンホースと地面が接触している場合は、そちらから害虫が入ってくる可能性は高くなりますし、エアコンを取り付けている部分(外壁に繋がる配管)の舗装が充分でない場合は、きちんとメンテナンスする必要があります。
こちらがエアコンと外壁を繋ぐ配管になります。
この画像を見ると、配管と壁には大きな隙間がある事が分かりますよね。
この画像はメンテナンス中に撮影されたものなので、普段は綺麗に隙間が埋められた状態になっています。
この隙間の埋め方が甘いと、経年劣化で外壁との隙間が目立ってくるケースがあるため、「最近、家の中の害虫が増えたかな?」と思ったら、そのタイミングで定期的に確認しておきましょう。
ちなみに、この外壁の隙間を埋める手段は、パテで埋めるという方法がおすすめです。
パテは、子供がよく遊ぶ時に使っている粘土みたいな材質なので、誰でも簡単に壁の穴を塞ぐ事ができます。
パテには種類が沢山ありますが、購入すべきは「エアコン・配管専用」のものになります。
普通のパテだと乾燥するのが早い為、配管と上手く馴染めない事が多いです。
その点、エアコン用のパテの場合は乾燥するスピードがゆっくりですし、配管と上手くなじみ綺麗に仕上げる事ができます。
▼エアコン・配管専用のパテ
大量のヤスデを一掃する駆除方法
自宅に侵入してくるヤスデは本当にイライラしますよね。
しかし、ヤスデは放置していても居なくなるどころか、逆に繁殖する可能性の方が高いため、今すぐにでも駆除した方が良いです。
面倒臭いからといって何年も放置していると、私の自宅のように年々酷くなっていきます。
我が家はヤバい時で、1ヶ月間にヤスデが1,000匹を超える事もありました。
一日ベースにすると33匹くらいですね。
これは決して誇張している訳ではなく、紛れもない事実。ノンフィクションです。
もう面倒臭いとか言っている場合じゃないレベルですね(笑)
そこで私はヤスデを撃退するために、様々な方法を試してみました。
以下ではヤスデを駆除する時に使ってみた、おすすめの市販の駆除剤を紹介していきます。
シャットアウトSE
こちらは粉末タイプの駆除剤なのですが、市販の中では一番効果が期待できるものとなっています。
また、ヤスデ以外にもムカデやゲジゲジ、ダンゴムシ、ワラジムシ、ヤスデ、クロアリ、アカアリ、イエヒメアリ、アリガタバチなどにも駆除効果があります。
殺虫の仕組みはどうなっているのかと言いますと、ヤスデがシャットアウトSEの粉末の上を通る事で、最初にヤスデの身体(表皮)に粉末を付着させます。
虫は性質的に自分の身体を舐めて綺麗にする習性がある為、そのタイミングで駆除剤が虫たちの体内に浸透していきます。
すると、数時間後には殺虫成分が効いてきてくるので、ヤスデを撃退してくれるという事です。
- 粉末状なので、隙間なく撒く事ができる
- 高い効果を発揮する
- 一度撒けば、1~2ヶ月くらいは効果が継続する
- 3kgの重さがある為、女性の場合は撒くのが大変
- 雨が降ったら駆除剤が流れてしまう
- 吸い込むと危険なのでマスクが必要
シャットアウトSEは効果が高いですが、3キロの重さがある為、女性の場合だと筋肉痛になるかもしれません。
そういった人は、以下のライン引きを使うと疲れずに済みます。
また、ライン引きを持っていると、パウダーをムラ無く撒くことができるので便利ですよ。
▼コロダスター
ムカデカダン
ムカデカダンは上記のシャットアウトSEとは違い、毒餌でヤスデを誘導する市販薬になります。
この薬の場合は、周囲のヤスデをおびき寄せる効果があるので、ターゲットが広範囲。
また、粒状の薬剤なので比較的簡単に撒く事ができます。
- 重さが300gしかないので、女性でも管理しやすい
- 価格が安いので購入のハードルが低い
- ターゲットを広範囲で惹き付ける
- 雨が降っても薬剤が流れにくい
- 薬の即効性が高い
- 毒餌はヤスデ以外にも食べられてしまう
- 広範囲で虫をおびき寄せるため、薬の減りが早い
ムカデカダンは初心者でも手を出しやすい商品なので、「どんなもんか試してみたい」と考えている人にはおすすめとなっています。
ヤスデ駆除の上級者になると、シャットアウトSE+ムカデカダンを併用することで、より多くのヤスデを排除している人が多いみたいです。
ヤスデを繁殖させない為の方法
駆除剤を撒く事によって、ある程度ヤスデの数を減らす事は可能です。
しかし、根本的な部分を放置していては、いくら駆除剤を撒いてもヤスデは繁殖してしまいます。
大切なのは奴らを繁殖させない事です。
その為には、ヤスデに住処を作らせないようにする必要があります。
駆除剤を撒くだけで終わるのではなく、以下のことも合わせて心掛けましょう。
- 自宅周辺の雑草や植物の手入れをする
- 湿気が溜まる場所をなるべく乾燥させるようにする
- 庭に放置した洗濯機やガラクタを整理する
これだけでも大分変わると思いますよ。
特に、腐葉土(枯れ葉など)はヤスデの餌になるため、奴らの住みやすい環境を作らないようにしていきましょう。
ヤスデ対策のまとめ
ヤスデ対策をする前の我が家は、歩くたびにヤスデを踏みつぶしていましたが、最近では以前よりも総数が減ってきたと感じています。
これで安心して眠る事ができそうです。
まあ、後日夜中に首がムズ痒くなったので触ってみると、ヤスデがくっ付いていたというオチは黙っておきますがね(笑)
マジで臭いのだけは勘弁して欲しい😣