仕事・バイトの体験記

トヨタの期間工は組立課に配属されると地獄?給料が高い理由は仕事内容がキツイから?

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男性なら人生で一度は考えた事がある職種が「工場勤務」のお仕事。

大手企業の自動車工場に勤めると儲かるなんて話をよく聞きますが、実際のところ本当にお金が貯まるのか気になる人は多いのでは?

自動車工場といえば、最近は「やっちゃえ、NISSAN」のCMでお馴染みの日産自動車代表取締役会長である「カルロス・ゴーン氏」が、脱税問題で本当にやっちゃいましたよね。

 

まぁ、その話はさて置き、皆さんの知り合いの中にも高校卒業後に数年間は期間工として働いていた経験があるよって言う人が結構いるかと思います。

しかし、働いた事のない人からすると、工場って聞くとなんかジメジメしてそうだし、楽しくなさそうなイメージがありますよね。

その反対にプラスのイメージでは、給料が高いことがやはり一番印象に感じます。

実際に期間工の経験者に給料の話を聞いてみると「やってみてもいいかも!」と考えるくらい、納得できる金額を貰っていたなんて事はザラですよね。

 

ですが給料面はいいとしても、実際の仕事内容がキツければ意味がありません。

噂では「キツイ!」「地獄!」「辞めたい!」「重労働!」と、ネガティブな発言も目立っている為、この仕事って本当に大丈夫なのか?と感じた方もいるでしょう。

そこで今回は、これから期間工をやってみたいと思っている方へ、私が過去に体験したトヨタ自動車の期間工というお仕事がどのような業務内容だったのか、そしてその仕事内容が楽だったのかきつかったのかというお話をしていきたいと思います。

 

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トヨタ期間工の魅力は給料が高いこと!

 

期間工場勤務の魅力は給料が高い事ですよね。

私の場合トヨタ自動車で働いたことがありますが、「流石は大手企業!」と称賛したくなるほどお金の面で工場勤務は最強です。

出稼ぎで大きく稼ぎたい人、将来に向けて貯金をしたい人にはオススメです。

 

豊田自動車を含め、多くの自動車工場では寮費・水道光熱費が無料、もしくは低料金で済ませる事ができます。

さらに一般企業とは比べ物にならないほど充実した数々の福利厚生。

一生そこで働けるなら、生活は安定したものになるでしょう。

では、期間工が稼げる給料項目の内訳を見ていきましょう。

 

基本的な収入方法は月収制

 

トヨタ自動車の場合、賃金体系(給料の支払い方法)は月収制になっています。

ただ勘違いして欲しくないのは、月収といっても欠勤するとその分は手取り金額が減ります

これはいわゆる日当月収みたいなものですね。1日ごとの固定給料が蓄積されて、実質月収になるような感じです。

もちろん早退しても、その分の給料は引かれますよ。

 

月収の金額は初回労働の場合、日給9,900円×労働日数21日(土日祝日を除いた平日)=207,900円が最初に貰える給料となります。

また、トヨタの期間従業員は半年ごとに更新がありますが、その度に給料がアップします。

また派遣社員として働く場合、この金額よりも給料がさらに少なくなるので、雇用形態は企業と直接社員契約を結びましょう。

 

各種手当が充実

 

トヨタは大手企業の看板を掲げているだけあって、手当が充実しています。

  • 残業手当
  • 深夜手当
  • 時間帯手当
  • 食事補助手当
  • 赴任手当
  • 経験者手当
  • 家族手当
  • 赴任旅費手当
  • 帰任旅費手当て

 

もしかしたら他にも細かい補助金的なものがあるかもしれないですが、調べてみると現状では9つの手当がありました。

普通の会社だとここまでしれくれる所は少ないと思います。

 

満了慰労金・満了報奨金などのボーナス額が大きい

 

期間従業員になると、毎月の給料以外にも貰えるお金があります。それが満了慰労金満了報奨金と呼ばれるものです。

これらは基本的に半年ごとに貰えるボーナスのようなもので、きちんと働いていれば誰でも受け取る事ができるお金です。

満了慰労金

半年ごとに支給されるボーナス。

遅刻、欠勤、早退、整理休暇、休日出勤などをしていない日数分、日割りで計算して支給。例えば半年から1年目の人であれば、日割りにすると1日当たり1,700円ずつ加算されます。

欠勤などをすると、その日数×1,700円が満了慰労金から引かれます。

 

満了報奨金

満了慰労金と似ていますが、満了報奨金の場合は1ヶ月毎にチェックされます。

その1ヶ月間のあいだに1度でも遅刻や欠勤などをした場合、1ヶ月分の満了報奨金は貰えなくなります。

例えば半年間の内(1月~6月までと仮定)、遅刻や欠勤をした月が1月、3月の2回ある場合、6ヶ月中2ヶ月分が貰えなくなりますので、受け取れる金額は満額の2/3の金額になります。

 

この2つの違いは、満了慰労金は会社を休んでもそこまで影響しませんが、満了報奨金の場合一度でも遅刻や欠勤をすると、その月は約3万円損してしまう事になります。

2つの金額の詳細は後ほど表にまとめてお伝えしますね。

 

継続年数に応じて給料がアップ

 

期間工の良いところは勤務年数によって給料が増えていく事です。

なので、長らく働けば働く分沢山儲ける事が可能!

試しに短期間でちょこっと働くのもいいですが、どうせ働くなら3年間やった方がお金を貯める事ができますし、お得です。

 

▼給料の変化

継続年数 日給 残業手当20時間 深夜手当35時間 時間帯手当
最初の3ヶ月 9,900円 33,940円 13,710円 25,540円
3ヶ月~半年目 9,900円 33,940円 13,710円 25,540円
半年~1年目 10,400円 35,660円 14,400円 26,830円
1年~1年半目 10,700円 36,690円 14,820円 27,600円
1年半~2年目 10,900円 37,370円 15,090円 28,120円
2年半~3年目 11,200円 38,400円 15,510円 28,890円
継続年数 1ヶ月の給料 満了慰労金 満了報奨金 期間内合計
最初の3ヶ月 281,090円 30,500円 91,500円 965,270円
3ヶ月~半年目 281,090円 207,400円 183,000円 1,233,670円
半年~1年目 295,290円 305,000円 183,000円 2,259,380円
1年~1年半目 303,810円 329,400円 183,000円 2,335,270円
1年半~2年目 309,480円 353,800円 183,000円 2,393,680円
2年半~3年目 318,000円 396,000円 180,000円 2,484,000円

※参考資料:トヨタ自動車公式HP

スマホの方はスクロールする事で表全体が見れます

 

こうして見ると、改めて凄いと感じますよね。年収にすると平均で460万円くらいは稼げますし。

寮費や水道光熱費は一切かからないので、お金を使うとすれば食費と通信費(スマホ、ネット)くらいでしょうか。

なので、贅沢をしなければ1年で300万くらいは余裕で貯める事ができます。

 

また他にも期間工になると最初に支給される手当があり、入社から2週間後に食事補助手当(1万円)が自分の銀行口座に振り込まれます。

その理由として考えられるのが、最初に働く1ヶ月目は給料日まで自分の貯金を切り崩して生活しなければなりません。

ですが、入寮者の中にはお金を持っていない人もいるため、その飢餓対策としてトヨタが食事代を賄ってくれているのだと思います。実にありがたい手当ですね。

 

人材が大量募集されている時は要注意!

 

世間では工場で働く人の事を「期間工」や「季節労働」「短期労働」「期間従業員」「期間契約社員」などと言い表していますが、その期間工の雇用形態としては「契約社員」に当てはまります。

といっても年間ではなく半年ごとに契約が更新され、最長で3年契約の更新が可能です。

それ以上となると、正社員を目指す必要があるらしい。

 

また、必ずしも3年間働く事が保障されるのかと言うと実はそうではなく、会社の都合で契約更新ができずにそのまま最初の半年で辞めざるを得なくなるケースもあります。

これはトヨタに限らず、その会社や企業の動向を見ながら判断しなければなりません。

例えば、大規模な災害の後や普段は起こり得ないようなイレギュラーが発生した際、受注している自動車の生産が追い付かなければ、企業はその時だけ必要な社員を大勢募集してきます。

 

しかし、大量に期間従業員を募集している時期は忙しい時期なので、人手が欲しい状況なのですが、その問題が解決すればピークが終わり期間従業員は一気に大量解雇されます。

なぜそのような事が言えるのかと言うと、私の同期がそうだったからです。

とある時期に採用された約200人のうち、半分以上の人は半年後に契約更新が出来なかったらしい。

なので、迷っている場合はそのような時期に応募せず、通常の募集時に仕事を始めた方がいいです。

 

トヨタの期間従業員はぶっちゃけキツイ?

 

結論から先に言いますと、きついかどうかは配属先によります。

つまり、配属される工場と部署によって天国にも地獄にもなるという事。

例えば配属先の組み合わせはこんな感じです。

一握りの強運の持ち主は天国のような部署に配属されますが、大抵の人はキツイ部署に飛ばされます。

特に田原工場は大変という話も聞きますし、私の同期だった知人の話によると普通の従業員寮はベッドが用意されていますが、田原付近の寮はベッドが無く布団を敷いて寝ていたようです。

また、トヨタの工場には部署や工程がいくつもありますが、その中でも楽だと言われているが以下のものになります。

  • 物流(各部署へ部品の運搬配達)
  • ボディー塗装(塗装にムラが無いか目視)
  • 組立のファイナル工程(ボディに凹みが無いか目視)
  • 完成車の運搬(56~60秒に1度、完成車がどんどん溜まって行く為、駐車場所まで運転する作業)

 

こういった作業に追い込まれない工程を任されると、精神衛生上だいぶ楽になります。

特に、目視系の工程は穏やかな気持ちで作業を進める事ができるため心身への負担は少ないですが、逆に暇すぎて疲れてしまう事もあるそうです。

また、最初の身体測定で本気を出し過ぎるとキツイ工程に回されがち。

その裏付けとして私の同期も仕事が出来なさそう、もしくは身体能力の低そうな人が楽な工程に回されていました。

 

組み立て課に配属されると地獄って本当?

 

基本的に自動車系の工場の業務は単純作業なのですが、「単純」であっても「楽」だとは限りません。

例えば全配属先の約8割は組立課に配属されますが、その組み立てラインはガチで地獄です。

組立ライン工程の場合は56~60秒の間に同じ作業を繰り返す必要があります。

例えば、単純作業以外にも以下の性質が加えられます。

  • 俊敏性(作業工程が多い為、スピードが求められる)
  • 正確性(ミスをすると作業員全体の作業に影響が出る為、)
  • 器用性(手先の器用さが求められる)
  • 重労働

一概に全ての配属先がこのようになるとは限りませんが、多くの作業工程はこれらが当てはまるでしょう。

また、単純作業は誰にでもできる事ですが、人によっては同じことを繰り返す作業に対して苦痛に感じる人もいます。

私の場合はそれがストレスに感じました。

友人の一人はトヨタ自動車の期間工から正社員になりましたが、そういったストレス負荷が少ない人にとっては素晴らしい会社だと思います。

 

改めて「仕事」に対しての意識が変わる

 

若いうちは仕事の給料に目が行きがちですが、やはり仕事で大切になるポイントは業務内容や人間関係が重要だと思います。

また、遠征や出稼ぎの場合だと1人で知らない土地に住む事になる為、信頼できる友人や家族の存在が偉大に感じます。

友達と一緒に働く場合や仲良くなった知人がいれば別ですが、1人だと本当に潰れる人も出てくるでしょう。

 

私の住んでいた寮では飛び降りた人数が過去に数名いたなんて話も管理人から直接聞きましたし、なんだか期間工という業種を通して「自分に合った仕事を見つける事の大切さ」みたいなものを学べた気がします。

いくら高収入でも五体満足は欠かせませんし、ワークライフバランスも現代社会においては大切ですよね。

しかし、これらを踏まえた上でもトヨタの期間工は一般企業に劣らない魅力が詰まっているのでオススメですし、「楽な仕事なんてこの世に無い!」の精神を持っている方にとっては非常に働きやすい企業だと思います。

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